離乳食期における遺伝子多型と味覚嗜好・食事特性の関連
Taste preferences and dietary characteristics during complementary feeding according to genetic polymorphisms
どんな研究?
01 — Summaryブラジルで離乳食の方法を比較したRCTの参加乳児96人を対象に、味覚受容体遺伝子の違いが食べ物の好みや受け入れ方に関係するかを調べた研究です。甘味・苦味の受容体に関わる遺伝子多型が、特定の食品の好みや苦味・酸味への反応と関連していました。また、完全母乳の期間の長さが、甘味受容体遺伝子多型の分布と関連していました。
要点
02 — Key points- 01甘味受容体遺伝子(TAS1R2、TAS1R3)の多型が離乳食期の食品の好みや苦味への反応と関連していた
- 02母乳育児の期間の長さが甘味受容体遺伝子多型の分布と関連していた
- 03遺伝子の違いが乳幼児の食の受け入れに影響する可能性が示唆されたが、今後のより大規模な研究が必要
サンプルサイズが96人と小さく統計的な信頼性に限界がある。ブラジルの特定集団を対象にした研究であり他の集団への一般化には注意が必要。観察研究であり因果関係は示せない。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 観察研究(RCTの二次分析)
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- Nutrition
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.1016/j.nut.2026.113264
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related生後1年間の授乳・食事の実態と多様性:PreventADALLランダム化比較試験
PreventADALL試験(ノルウェー・スウェーデン)において、生後3〜4か月からのアレルゲン食品の早期導入が、その後の授乳継続や食事の多様性に影響するかを調べました。早期アレルゲン導入を行っても母乳育児の継続率や離乳食の多様性は対照群と大きく変わらず、早期導入が授乳習慣に悪影響を与えるわけではないことが示されました。
乳児期の授乳・離乳食と6歳時の食物アレルギーの関係
米国の乳幼児期授乳実態研究の追跡調査で、6歳の食物アレルギー有病率を調べました。6歳児の約6.3%に食物アレルギーが認められ、社会経済的要因・家族歴・湿疹の既往が主な関連要因でした。生後4か月以上の完全母乳育児は、ハイリスクでない子での新規食物アレルギー発症を減らす傾向がありましたが、統計的に有意ではありませんでした。
エチオピアにおける初乳前の食品・飲料摂取(プレラクティール授乳):実態と乳幼児の健康への影響
エチオピアのソマリ地域で実施された横断研究では、2歳未満の子ども609人の調査で、40.1%の乳幼児が母乳を始める前に水・砂糖水・動物の乳など(プレラクティール食品)を与えられていることがわかりました。プレラクティール授乳は農村在住・妊婦健診未受診・多産・母親の教育水準が低いことと関連し、新生児合併症リスクを2.3倍高める可能性が示されました。