コロナ禍前後の子どもの24時間行動ガイドライン遵守と肥満の変化:日本東北地方の縦断研究
Changes in Adherence to the 24-Hour Movement Guidelines and Overweight and Obesity among Children in Northeastern Japan: A Longitudinal Study before and during the COVID-19 Pandemic
どんな研究?
01 — Summary日本東北地方の6〜12歳の小学生247人を対象に、コロナ禍前(2019年)とコロナ禍中(2021年)を比較した研究で、コロナ禍の間に子どもの平均BMIが上昇し、過体重・肥満の割合が17.8%から24.0%に増加していました。また、身体活動・スクリーン時間・睡眠に関する24時間行動ガイドラインを全て満たす子どもの割合も10.9%から4.1%に大きく減少しました。
要点
02 — Key points- 01コロナ禍の2年間で過体重・肥満の子どもの割合が17.8%から24.0%に増加した
- 0224時間行動ガイドライン(身体活動・スクリーン・睡眠)を全て満たす子どもの割合がコロナ禍で大幅に低下した(10.9%→4.1%)
- 03コロナ禍での行動制限が子どもの生活習慣と体重に影響した可能性が示された
対象が日本東北地方の1地域の小学生に限定されており、代表性に限界があります。縦断研究ですが、同一児童の完全な追跡ではなく同じ学校の異なる時点での測定です。自己申告データには誤差が含まれます。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 縦断研究(2時点比較)
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- Obesities
- 発表年
- 2021
- DOI
- 10.3390/obesities1030015
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Relatedオーストラリアの子どもにおける運動行動パターンと肥満・生活の質との関連:横断・縦断研究
7〜11歳のオーストラリアの子ども約800人の身体活動パターンを加速度計で計測した研究です。活動量の多いグループは、活動が少なく座りがちなグループと比べて、体脂肪率が低く、生活の質も高い傾向がみられました。12か月後の追跡でも、活発なグループのほうが良好な状態を維持していました。
日本の小学生における2020年コロナ禍と過体重増加の関連
東京都足立区の小学生を対象とした縦断研究で、コロナ禍前後でBMIの変化を比較しました。コロナ禍にさらされた子どもたちはそうでない子どもと比べ、過体重の割合が大幅に増加しており(22.5%→29.5%)、統計的にも有意な関連がみられました。
娯楽のためのスクリーンタイムと、子どもの肥満(韓国の3年間の追跡)
テレビ・パソコン・スマホなど娯楽のための画面利用と、子どもの肥満との関係を、韓国の小学4年生2023人を3年間追跡して調べた研究です。1日合計4時間以上の画面利用は、2時間未満に比べて肥満になるリスクが高めでした(約1.68倍)。とくにテレビ視聴で関連が強く、画面の時間を読書などに置き換えると肥満リスクが下がる可能性も示されました。