イル=ド=フランス地域における離乳食への卵・ピーナッツ・木の実の導入実態
Introduction of egg, peanut and tree nuts into infant food in Île-de-France
どんな研究?
01 — Summaryフランス・イル=ド=フランス地域の開業医と小児科医を対象に、アレルギー予防を目的とした生後4〜6か月からの卵・ピーナッツ・木の実の早期導入推奨がどの程度実践されているかを調査した研究です。多くの医師が推奨の存在を知っていたものの、実際に患者へ伝えている割合はまだ低い傾向があり、普及には取り組みが必要であることが示されました。
要点
02 — Key points- 01アレルゲン早期導入の推奨を知っている医師は多いが、実際に指導している割合は低い
- 02卵・ピーナッツ・木の実を生後4〜6か月から導入するよう推奨するガイドラインへの遵守が不十分
- 03医療従事者への教育と保護者への情報提供の強化が求められる
フランスの特定地域の医師を対象とした調査であり、日本を含む他国への一般化は限られる。自己申告型のアンケートであり、実際の診療行動との乖離がある可能性がある。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 横断調査
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- Journal of Allergy and Hypersensitivity Diseases
- 発表年
- 2025
- DOI
- 10.1016/j.jahd.2025.100053
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related食物アレルギー予防のための離乳食の開始時期:システマティックレビューの概観
離乳食の開始時期と食物アレルギー・アレルギー感作の関係を調べた複数のシステマティックレビューを統合したオーバービューです。アレルゲン食品(卵・ピーナッツなど)の早期(4〜6か月ごろ)導入は特定のアレルギー予防に有効とされますが、全般的なアレルギー感作への影響については証拠の確実性が低く、一般化には限界があります。
スウェーデンで2003年から2018年の間に離乳食開始時期が早まった:コホート比較研究
スウェーデンで2003年(約5000人)と2018年(約4000人)に生まれた子どもを比較した縦断的コホート研究です。卵・魚・ピーナッツなど主要アレルゲン食品の離乳食への導入時期が、2018年には2003年より全体的に早まっていました。ガイドラインの変更(遅らせる推奨から早期導入推奨へ)が実際の育児行動に反映されていることが確認されました。
離乳食期における保護者のアレルゲン食品の与え方:ニュージーランドの乳児を対象とした観察研究
ニュージーランドの乳児625組を対象とした調査で、9〜10か月の時点で主要な食物アレルゲンをすべて与えられていたのは17%のみでした。赤ちゃん主導の離乳食(BLW)のアプローチを取る家庭ほどアレルゲン食品を与えやすく、市販の離乳食パウチの多用は卵・ピーナッツを与える機会を減らす傾向がありました。多くの保護者がアレルゲン食品の早期導入ができていないことが示されました。