補完食(離乳食)の開始月齢とアレルギー性疾患との関連
AGE OF INTRODUCTION OF COMPLEMENTARY FEEDING AND ITS ASSOCIATION WITH ALLERGIC DISEASES
どんな研究?
01 — Summary補完食(離乳食)を始める月齢とアレルギー性疾患の発症リスクの関係を検討した研究です。免疫寛容の観点から早い導入が有利と示す研究もある一方、非常に早い導入や遅すぎる導入は異なるリスクをもたらす可能性もあり、最適な時期は食品によっても異なるという議論が続いています。
要点
02 — Key points- 01補完食の開始月齢とアレルギー疾患の関係は研究間で結果が一致しない
- 02免疫寛容の観点からは特定の食品を生後4〜6か月ごろに導入することを支持するエビデンスがある
- 03過度に早い導入または遅い導入のいずれもリスクをもたらす可能性があり、画一的な推奨の限界が示された
研究デザインや対象集団が各研究で異なるため直接比較が難しい。観察研究が多く因果関係の推定には限界がある。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 観察研究
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- Annals of Allergy Asthma & Immunology
- 発表年
- 2025
- DOI
- 10.1016/j.anai.2025.08.231
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related離乳期に毎日卵を食べると、食物アレルギーの感作が減るかもしれない(南アフリカの乳児を対象としたランダム化比較試験)
生後6〜9か月の乳児500人を、毎日1個の卵を6か月間食べるグループと食べないグループにランダムに分けて、食物アレルギーのなりやすさ(感作)を比べた研究です。卵そのものへの感作は両グループでほとんど差がありませんでしたが、いくつかの代表的な食物への感作をまとめると、卵を食べたグループのほうが少ない傾向(7.5%対12.9%)がみられました。離乳期に卵を取り入れることが、食物アレルギーの予防に役立つ可能性を示しています。
離乳期にカシューナッツのペーストを取り入れることの安全性と実行可能性(ランダム化比較試験)
ピーナッツは早めに少しずつ与えるとアレルギー予防に役立つとされますが、木の実(ナッツ類)については試験が少ない状況でした。この研究では、生後6〜8か月の乳児を、カシューナッツのペーストを定期的に与えるグループと、とくに指示しないグループにランダムに分けて、安全に進められるかを調べました。週3回・小さじ1杯ほどを与える方法は無理なく続けられ、重いアレルギー反応も起きませんでした。逆に与えなかったグループの子に1歳時点でカシューアレルギーがみられました。
子どものピーナッツアレルギー — 治療より予防が大切?
ピーナッツアレルギーは子どものころに始まって一生続くことが多く、ときに重いアレルギー反応を起こします。この総説は、これまでの臨床試験や各国の指針をまとめ、特にアレルギーになりやすい赤ちゃんでは、ピーナッツを早めに食べ始めることが発症の予防に役立つと説明しています。あわせて、すでに発症した人への治療(免疫療法)の現状も整理しています。