インドネシア農村部における生後6〜24か月の子どもの成長・運動発達と栄養摂取・授乳の関係
Nutritional intake and breastfeeding practices as determinants of growth and motor development among children aged 6–24 months in rural Indonesia
どんな研究?
01 — Summaryインドネシア農村部で70人の低身長(スタンティング)の子どもと70人の標準身長の子どもを比較したケースコントロール研究です。エネルギー・鉄・亜鉛・ビタミンAなどの栄養素が不足している子どもほど、低身長や運動発達の遅れと関連していた可能性が示されました。母乳育児の期間も成長と関連していた傾向があります。
要点
02 — Key points- 01栄養素(エネルギー・鉄・亜鉛・ビタミンA)の摂取不足が、低身長リスクと関連していた
- 02運動発達の遅れも栄養不足のある子どもで多く見られた
- 03母乳育児の継続は成長との正の関連が示唆されたが、研究の設計上因果関係は確認できない
ケースコントロール研究であり、因果関係ではなく関連を示すにとどまる。栄養摂取の評価が24時間思い出し法1回のみで精度に限界がある。インドネシア農村部の特定集団での結果であり、日本を含む他の環境への一般化には注意が必要。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- ケースコントロール研究
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- Retos
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.47197/retos.v78.118835
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related健康な乳幼児の排便習慣と機能性便秘——出生コホートによる縦断研究
122人の健康な正期産児を対象に生後2.5年間の排便習慣を縦断的に追跡しました。5人に1人(22.1%)に機能性便秘が見られ、再発も多く長期的な対応が必要でした。生後2週間の母乳育児は、その後の機能性便秘のリスク低下と関連していました。排便回数は生後6か月頃まで減少し安定し、月齢が上がるにつれて硬い便が増える傾向がありました。
発育不良(スタンティング)児における喘息リスクと関連因子:喘息予測指数を用いた研究
インドネシアの2〜5歳の発育不良(スタンティング)の子ども422人を対象に、喘息リスクを予測するスコア(API)で調べました。発育不良の子どもの約4.7%が喘息リスクありと判定され、アレルギー疾患の家族歴や犬を飼っていることがリスク因子として挙げられました。発育不良と喘息リスクの両方を抱える子どもには特に注意が必要かもしれません。
ジャカルタスラム地区の5歳未満児における腸内細菌叢の組成と発育不良(スタンティング)の関係
ジャカルタのスラム地区の2〜5歳の子どもを、身長が低い(スタンティング)グループ21人と正常な子ども21人で比較したところ、腸内細菌叢(腸内フローラ)の構成が異なることがわかりました。発育不良の子どもでは特定の細菌の割合が異なり、腸内細菌の乱れ(ディスバイオシス)が発育不良と関連する可能性が示されました。