大気汚染(室内の二酸化窒素など)は、子どもの睡眠と関係する?
室内の二酸化窒素(NO2)濃度が高い環境で育つ子どもは、睡眠呼吸障害や睡眠の断片化が多い傾向があると報告されています。ただし観察研究が中心で研究数も少なく、因果関係の確認には今後のさらなる研究が必要です。
1件の横断観察研究のみで、サンプルが低所得地域のボストンに限定されており、因果関係は不明。研究数・対象の代表性・エビデンスレベルのいずれも限られるため確実性は低い。
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乳幼児の「24時間の生活習慣(身体活動・睡眠・スクリーン・食事)」の目標はどう考えればよい?
アジア太平洋19か国の専門家が策定したコンセンサスガイドラインでは、5歳未満の乳幼児に対し「身体活動・睡眠・スクリーン時間・食事」を24時間単位で統合して考えることを推奨しています。早い時期から体を動かし、十分な睡眠を確保し、スクリーン時間を抑えることが健やかな発達と将来の生活習慣病予防につながるとされています。ただしこれは専門家合意であり、個々の推奨の根拠の強さは項目によって異なります。
ADHDのある子どもの睡眠の問題には、行動的な介入が役立つ?オンラインでも効果はある?
ADHDのある5〜12歳の子どもを対象にした小規模なRCTで、行動的な睡眠改善プログラム(Sleeping Sound)が対面・オンライン(テレヘルス)どちらの形式でも睡眠問題を改善し、両者に差がないことが示されています。ただし1件のみの小規模試験(78人)であり、確実性はまだ低い水準です。通院が難しい家庭への支援拡大の可能性を示す研究として注目されます。
自閉スペクトラム症(ASD)の子どもの睡眠問題には、何が関係し、どう対処できる?
ASDの子どもの50〜80%に睡眠障害がみられ、サーカディアンリズムの乱れやメラトニン分泌の異常が関与していると考えられています。対処には睡眠衛生の改善や保護者への教育など行動的な介入が中心となり、必要に応じてメラトニンが検討される場合があります。ただしナラティブレビュー1件に基づく知見であり、効果の確実性は限られます。
自閉スペクトラム症(ASD)のある子どもの睡眠の乱れには、どう対応するとよい?
ASDの子どもの睡眠の乱れは、母親に長期的な疲労と心理的苦痛をもたらす可能性があります。専門家によるカウンセリングや睡眠への介入を組み合わせることで子どもの睡眠が改善する傾向が示されていますが、13名の母親へのインタビューに基づく小規模な質的研究1件であり、結果の一般化には限界があります。
自閉スペクトラム症(ASD)の子どもは、睡眠の問題を起こしやすい?
ASDの子ども・青少年の約60%に睡眠障害がみられるとするメタアナリシス(22研究、3,771人)があります。スクリーン暴露・添い寝・ASDの重症度・行動問題などが関連因子として特定されており、定型発達児より睡眠に問題が生じやすい傾向は研究間でおおむね一致しています。ただし観察研究のまとめのため因果関係は不明で、確実性は低めです。