2歳時の自閉症スクリーニング(M-CHAT-R)で「中リスク」と判定された子は、その後の発達に課題を抱えやすい?
2歳時のM-CHAT-Rで「中リスク」と判定された子は、低リスクの子と比べて入園時の発達遅滞の割合が約2倍(16.6% vs 6.1%)で、認知・言語スコアも低い傾向があると報告されています。一方で大半の子どもは通常通り入園できており、スクリーニング結果は一つの参考情報です。観察研究1件(フランスのコホート)の知見で、確実性は低めです。
大規模コホート研究(フランスELFE、約1万人)からの知見で、中リスクと発達課題の関連方向は明確ですが観察研究1件のみであり、日本の制度環境への直接適用や因果関係の確認もできないため、確実性は低いとしました。
- 前向きコホート研究2026年結論:支持詳しく見る →
関連する疑問
同じ研究を扱う、または分野・キーワードが近い疑問です。
子どもの腸内細菌は、気質や感情の発達と関係する?
3〜4歳の幼児284人を調べた横断研究で、抗炎症性の腸内細菌が少ないほどネガティブな感情が強く、腸内細菌の多様性は衝動性と関連することが示されました。ただし1件の観察研究であり、因果関係の方向は不明です。
子どもの肥満は、乳幼児期のどんな体格や生活の変化と関係する?
子どもの肥満には、親の体格や生活習慣、BMIの再上昇が早いこと、長い画面利用、妊娠中の環境など、いくつかの要因が関連すると報告されています。どれも一つの原因というより関連を示すもので、観察研究のため因果とは言えません。生活全体のバランスを見直す手がかりとして参考にしてください。
妊娠高血圧症候群は、子どもの神経発達(発達遅延・ASD・ADHD・認知)と関係する?
妊娠高血圧症候群にさらされた子どもは、発達遅延やASD・ADHDなど神経発達上の問題リスクが高いという報告が複数あります。免疫系の変化が胎児の脳発達に影響する可能性が論じられていますが、いずれも観察研究・レビューであり、関連であって因果とは言えません。
家庭訪問プログラムは、子どもへの虐待・ネグレクト(有害な子ども期体験)を防げる?
家庭訪問プログラムは虐待・ネグレクト予防に使われていますが、現行モデルが実際に有害な子ども期体験(ACEs)を防ぐかを直接示すエビデンスはまだ限られています。既存の13モデルを分析したレビューでは、多くが行動修正に偏り、文化的配慮や公平性の視点が不十分であることが指摘されています。研究が少なく、はっきりした結論は出ていません。
ADHDのある子どもの睡眠の問題には、行動的な介入が役立つ?オンラインでも効果はある?
ADHDのある5〜12歳の子どもを対象にした小規模なRCTで、行動的な睡眠改善プログラム(Sleeping Sound)が対面・オンライン(テレヘルス)どちらの形式でも睡眠問題を改善し、両者に差がないことが示されています。ただし1件のみの小規模試験(78人)であり、確実性はまだ低い水準です。通院が難しい家庭への支援拡大の可能性を示す研究として注目されます。