出生時の酸素不足(臍帯血pH)は、子どもの神経発達と関係する?
出生時に臍帯動脈血pHが非常に低い(pH7.00未満)、つまり酸素不足が強かった場合、3歳時点でのコミュニケーション・運動・社会性のスクリーニングで気がかりが出る割合が2〜4倍高いという関連が大規模なコホート研究で報告されています。ただしこれは観察研究での関連であり、因果とは言い切れません。また、酸素不足が非常に強い場合に限った知見です。
大規模なコホート研究(7万人超)からの知見で、酸素不足が強いほど神経発達のスクリーニングで気がかりが多いという方向性は一致しています。ただし観察研究1件のみで、出生時の酸素状態を人に割り当てて比べることはできず(観察が証拠の上限)、因果関係は確認できません。確実性は低いとしました。
※ このテーマは、その要因を人に割り当てて比べること(ランダム化比較試験)が 倫理上・現実的にできないため、構造的に「質:高い」の研究は得られません。 観察研究が最良の証拠であり、確実性が「中」や「低い」にとどまるのはそのためです。
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胎盤の炎症や血流異常は、赤ちゃんの神経発達に関係する?
多施設コホート研究(約486人)で、慢性胎盤炎症が生後12〜18か月の神経発達スクリーニング高リスクと関連する傾向がみられました。ただし観察研究であり、全体の複合アウトカムでは有意差がなく、単一研究のため確実性は低いです。
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無痛分娩(硬膜外麻酔)は、子どもの神経発達に影響する?
日本の大規模コホート(約10万人)では、分娩時の硬膜外麻酔を受けた母親から生まれた子どもと受けなかった子どもとの間で、3歳までの神経発達の遅れに有意な差はみられませんでした。ただし1件の観察研究のみであり、長期の影響については研究が十分でなく、今後の追跡が必要です。
無痛分娩(硬膜外麻酔)は、赤ちゃんに影響する?
日本の大規模コホート(約5万5千件)の調査では、無痛分娩は生後1分のアプガースコアにわずかな低下の傾向がみられましたが、生後5分のスコアや臍帯血pHへの有意な影響はなく、著者らは臨床的に大きな問題はないと結論しています。ただし観察研究1件のみであり、長期への影響はこの研究では追っていません。