乳児期のビタミンDは、自閉スペクトラム傾向と関係する?
生後2年間のビタミンD補給が自閉スペクトラム傾向を下げるかどうかを調べたランダム化比較試験の二次解析が1件あります。全体としては補給量に関わらず傾向スコアに差はなく、効果は確認されませんでした。男の子に限った補助的な解析で血中ビタミンD濃度との逆相関が示唆されましたが、研究数が極めて少なく確実性は低いため、現時点では結論を出せる段階にありません。
1件のRCT二次解析のみで、研究数が極めて少なく(不精確さ)、しかもその研究自体は自閉スペクトラム傾向をスクリーニング票で評価した二次解析(主要アウトカムではない)であり、サンプルサイズも限られる。全体では効果なし(neutral)で、性別層別の補助的解析のみで示唆が得られた程度。証拠の直接性も弱く、「低い」とした。
- ランダム化比較試験(二次解析)2026年結論:効果なし・中立詳しく見る →
関連する疑問
同じ研究を扱う、または分野・キーワードが近い疑問です。
子どものアレルギー疾患(アトピー・喘息・食物アレルギー)は、神経発達と関係する?
日本の大規模コホート研究(約8万8000人)では、アトピー性皮膚炎・喘息・食物アレルギーといったアレルギー疾患と、生後1〜3年の神経発達マイルストーン(言語・運動・問題解決など)との間に有意な関連は見られませんでした。ただし研究1件に基づく観察研究であり、今後の研究による確認が必要です。
神経発達の遅れがある子どもは、回避・制限性食物摂取症(ARFID)になりやすい?
乳幼児期に神経発達の問題があった子どもは、4〜7歳ごろに食事の回避や極端な偏食(ARFID)になりやすい傾向が、日本のコホート研究で示されています。ただしコホート研究1件の報告であり、関連であって因果関係の証明ではありません。
自閉スペクトラム症の子どもの食事の問題(偏食・食事行動)は、栄養や親のストレスと関係する?
ASDの子どもの多くで食事の質が低く、食事中の問題行動が食事の質の低さや保護者の高いストレスと関連することが報告されています。ただし横断研究1件(トルコ・111人)に基づく観察的な知見であり、関連であって因果関係の証明ではありません。
環境汚染物質(農薬・砒素・重金属など)は、母乳を通じて赤ちゃんに影響する?
観察研究では、砒素汚染地域の母乳中に砒素が検出されており、母乳が環境汚染物質の乳児への曝露経路となりうることが示唆されています。ただし単一の小規模研究であり、因果関係の確認や日本への直接の適用には限界があります。
子どもの食事パターンや腸内細菌は、行動問題と関係する?
西洋型の食事(野菜・果物が少なく加工食品が多い)を続けている子どもは行動上の問題が多く、腸内細菌の多様性が低い傾向が横断研究で示されています。腸内細菌が食事と行動問題を仲介している可能性も示唆されますが、因果の向きは不明であり、関連であって因果ではありません。