有酸素運動は子どものコレステロールや体脂肪を変えるか(ランダム化比較試験のメタアナリシス)
Effects of aerobic exercise on non-high-density lipoprotein cholesterol in children and adolescents: a meta-analysis of randomized controlled trials.
どんな研究?
01 — Summary子ども・思春期を対象に、有酸素運動が血液中の「非HDLコレステロール」(悪玉とされる成分を含む指標)に与える影響を、ランダム化比較試験を集めて調べたメタアナリシスです。非HDLコレステロールには明確な変化は見られませんでしたが、体脂肪の割合は減り、有酸素能力(持久力)は向上しました。
要点
02 — Key points- 01子ども対象のランダム化比較試験を集めたメタアナリシス
- 02非HDLコレステロールには明確な変化は見られなかった
- 03一方で体脂肪の割合は減少、持久力は向上
- 04運動の効果が指標によって異なることを示す
対象人数(404人)はそれほど多くなく、運動の内容や期間は研究によって異なります。コレステロールに変化が出なかったのは、もともと正常範囲の子が多かったためかもしれません。古い研究を含みます。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- メタアナリシス(ランダム化比較試験)
- エビデンス強度
- メタアナリシス
- 掲載誌
- Progress in Cardiovascular Nursing
- 発表年
- 2008
- DOI
- 10.1111/j.1751-7117.2008.00002.x
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related6〜11歳の運動・座りがちな生活と体格の関係(5年間の追跡)
ヨーロッパの子ども600人を6歳から11歳まで5年間追い、体を動かす量(身体活動)や座りがちな時間(座位行動)と、体格(BMI・体脂肪)との関係を調べた研究です。活発な運動(中〜高強度の身体活動)が多い子ほどBMIや体脂肪が低く、座りがちな時間が長い子ほど高い、という関連が見られました。年齢が上がるほどこの関係は強まりました。
思春期の体幹(おなかまわり)の脂肪と、その後の心臓への影響(ALSPACコホート)
子どものころからの体の脂肪の量を精密な方法(DXA)でくり返し測り、その後の心臓の状態との関係を、イギリスの長期コホート(ALSPAC)の1803人で調べました。子ども時代よりも、思春期から大人にかけての体幹(おなかまわり)の脂肪の増加が、心臓の構造や働きの悪化と関連していました。
子どもと若者における緑地と近視の関係:システマティックレビューとメタアナリシス
子どもや若者の身のまわりにある緑地(公園や植物の多い環境)と近視の関係を調べた研究を集めて、まとめて分析したものです。6〜22歳の延べ約220万人を対象とした11件の研究を整理し、6件を統合して解析しました。多くの研究で、緑地が多い環境ほど近視になる人が少ない傾向が見られ、特に学校の敷地内や周囲500メートルほどの緑地が関連していました。