6〜11歳の運動・座りがちな生活と体格の関係(5年間の追跡)
Longitudinal analysis of physical activity, sedentary behaviour and anthropometric measures from ages 6 to 11 years.
どんな研究?
01 — Summaryヨーロッパの子ども600人を6歳から11歳まで5年間追い、体を動かす量(身体活動)や座りがちな時間(座位行動)と、体格(BMI・体脂肪)との関係を調べた研究です。活発な運動(中〜高強度の身体活動)が多い子ほどBMIや体脂肪が低く、座りがちな時間が長い子ほど高い、という関連が見られました。年齢が上がるほどこの関係は強まりました。
要点
02 — Key points- 01600人を6〜11歳まで5年間追った縦断研究
- 02活発な運動が多いほどBMI・体脂肪が低い傾向
- 03座りがちな時間が長いほど体格が高い傾向
- 04成長とともに関連が強まった
観察研究のため、運動が直接体格を決めると断定はできません(太りやすさが活動量に影響する可能性も)。ヨーロッパの集団での結果で、測定機器や方法にも限界があります。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 縦断研究(コホート)
- エビデンス強度
- コホート研究
- 掲載誌
- International Journal of Behavioral Nutrition and Physical Activity
- 発表年
- 2018
- DOI
- 10.1186/s12966-018-0756-3
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related体を動かすビデオゲームと、6〜12歳の子どもの肥満(システマティックレビュー)
ダンスやスポーツなど体を動かして遊ぶタイプのビデオゲーム(アクティブビデオゲーム)が、太りぎみ・肥満の6〜12歳の子どもの運動量や体型にどう影響するかを、13件の研究からまとめたレビューです。4〜12週間の取り組みでは、運動量が増え、BMIや体の組成がいくらか改善する傾向が見られました。13〜24週間と長く続けた場合は運動量は増えるものの、BMIへの効果は小さめでした。
歩き始めなどが遅かった子は、その後の運動量が少なめ?(GECKOコホート)
オランダの出生コホート(GECKO Drenthe)で、赤ちゃんの運動の節目(支えなしで歩くなど)の達成時期と、その後の子ども時代の運動量との関係を調べました。支えなしで歩き始めるのが遅かった子ほど、子ども時代に座って過ごす時間が長く、活発な運動が少ない傾向が見られました。一方、BMI(体格)との関連は見られませんでした。
学校で行う運動プログラムと栄養補給を組み合わせた取り組みの効果(12歳までの子ども、ランダム化比較試験のシステマティックレビュー)
学校で実施された5〜12歳の子ども向けの運動プログラムについて、栄養補給を組み合わせた取り組みを調べたランダム化比較試験13件(合わせて約4,000人)をまとめたレビューです。運動と栄養を組み合わせた取り組みは、運動だけ・栄養だけよりも効果が大きい傾向が示されました。骨に関しては、運動にカルシウム補給を組み合わせると、体重がかかる部位の骨量(骨ミネラル量)が2〜3%多く増えたと報告されています。効果はもともと栄養が不足ぎみの子どもや成長がゆっくりな子どもで大きい傾向でした。