体を動かすビデオゲームと、6〜12歳の子どもの肥満(システマティックレビュー)
Active Video Gaming and Obesity in Children 6-12 Years Old: A Systematic Review.
どんな研究?
01 — Summaryダンスやスポーツなど体を動かして遊ぶタイプのビデオゲーム(アクティブビデオゲーム)が、太りぎみ・肥満の6〜12歳の子どもの運動量や体型にどう影響するかを、13件の研究からまとめたレビューです。4〜12週間の取り組みでは、運動量が増え、BMIや体の組成がいくらか改善する傾向が見られました。13〜24週間と長く続けた場合は運動量は増えるものの、BMIへの効果は小さめでした。
要点
02 — Key points- 0113件の研究をまとめたシステマティックレビュー
- 02体を動かすゲームは、太りぎみの子どもの運動量を増やしうる
- 034〜12週間ではBMIや体の組成の改善傾向が見られた
- 04外遊びや運動の代わりではなく、体を動かすきっかけの一つと位置づけられる
対象は太りぎみ・肥満の6〜12歳に限られ、すべての子どもに当てはまるわけではありません。研究ごとにゲームの種類や期間、測り方が異なり、長期的な効果ははっきりしていません。ゲームのやり過ぎは座る時間や睡眠に影響することもあり、使い方には配慮が必要です。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- システマティックレビュー
- エビデンス強度
- メタアナリシス
- 掲載誌
- Journal of Functional Morphology and Kinesiology
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.3390/jfmk11020192
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related娯楽のためのスクリーンタイムと、子どもの肥満(韓国の3年間の追跡)
テレビ・パソコン・スマホなど娯楽のための画面利用と、子どもの肥満との関係を、韓国の小学4年生2023人を3年間追跡して調べた研究です。1日合計4時間以上の画面利用は、2時間未満に比べて肥満になるリスクが高めでした(約1.68倍)。とくにテレビ視聴で関連が強く、画面の時間を読書などに置き換えると肥満リスクが下がる可能性も示されました。
6〜11歳の運動・座りがちな生活と体格の関係(5年間の追跡)
ヨーロッパの子ども600人を6歳から11歳まで5年間追い、体を動かす量(身体活動)や座りがちな時間(座位行動)と、体格(BMI・体脂肪)との関係を調べた研究です。活発な運動(中〜高強度の身体活動)が多い子ほどBMIや体脂肪が低く、座りがちな時間が長い子ほど高い、という関連が見られました。年齢が上がるほどこの関係は強まりました。
学校で行う運動プログラムと栄養補給を組み合わせた取り組みの効果(12歳までの子ども、ランダム化比較試験のシステマティックレビュー)
学校で実施された5〜12歳の子ども向けの運動プログラムについて、栄養補給を組み合わせた取り組みを調べたランダム化比較試験13件(合わせて約4,000人)をまとめたレビューです。運動と栄養を組み合わせた取り組みは、運動だけ・栄養だけよりも効果が大きい傾向が示されました。骨に関しては、運動にカルシウム補給を組み合わせると、体重がかかる部位の骨量(骨ミネラル量)が2〜3%多く増えたと報告されています。効果はもともと栄養が不足ぎみの子どもや成長がゆっくりな子どもで大きい傾向でした。