生後9ヶ月の発達達成に関わる育児要因:日本子ども研究の結果
Contribution of Parenting Factors to the Developmental Attainment of 9-Month-Old Infants: Results From the Japan Children's Study
どんな研究?
01 — Summary日本の前向きコホート研究から、生後9ヶ月の赤ちゃんの発達(複数の領域)に関わる育児要因を調べました。気質、共同育児行動、育児ストレス、親の関わり方などが発達達成のさまざまな領域と関連しており、育児環境が乳児の発達に重要であることが示されました。
要点
02 — Key points- 01生後9ヶ月の270人の乳児を対象にしたコホート研究
- 02育児ストレス、共同育児、親の関わり方が複数の発達領域と関連していた
- 03気質が乳児の発達達成に関わるひとつの要因として示された
観察研究のため因果関係は示せない。発達評価は母親回答による発達スケールを用いており、客観的評価に限界がある。サンプルは270人と比較的小規模。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 前向きコホート研究
- エビデンス強度
- コホート研究
- 掲載誌
- Pediatrics International
- 発表年
- 2009
- DOI
- 10.1111/j.1442-200X.2009.02918.x
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related乳幼児(0〜3歳)のスクリーン使用が発達に与える影響:心理・行動領域のシステマティックレビュー
2007年〜2024年に発表された158件の研究を統合し、0〜36か月の乳幼児のスクリーン使用が9つの発達領域(睡眠・認知・言語・運動・感情・社会性など)に与える影響をまとめたスコーピングレビューです。スクリーン使用に伴うリスクが指摘される一方、研究間で結果にばらつきがあり、因果関係を示す証拠は限られています。コンテンツの種類や視聴環境(一緒に見るかどうか)などの詳細が多くの研究で欠如しており、今後の研究の必要性が強調されています。
新型コロナの流行が、就学前の子どもの発達と心の健康に与えた影響(システマティックレビュー・メタアナリシス)
新型コロナウイルスの流行(2020〜2023年)が、0〜6歳の就学前の子どもの発達や心の健康にどう影響したかを、流行前後を比べた研究からまとめたものです。16か国・約22,000人のデータを統合したところ、発達や心の健康への影響は見られたものの、その大きさは全体として小さい範囲にとどまりました。
シンガポールにおける母親の体罰使用と子どもの外在化問題行動の関連:幼児期から小学校期にかけて
シンガポールの604組の親子を対象に、母親の体罰と子どもの外在化問題行動(攻撃性・反抗など)の双方向的な関連を調べた研究です。個人間の差異(特性的な差)として見ると、体罰を多く使う母親の子どもは外在化問題が多い傾向が見られました。ただし個人内の変化(状態的な差)として見ると、4歳半での体罰が7歳時点での問題行動の低下と関連するという複雑な結果も見られました。体罰の影響は単純ではなく、文化的背景や分析の視点によって異なる可能性があります。