観察研究

親のほめる姿勢は子どもの脳(後部島皮質)の灰白質体積と関連する

Parental Praise Correlates with Posterior Insular Cortex Gray Matter Volume in Children and Adolescents

どんな研究?

01 — Summary

小学生から中学生(平均10.6歳)225人を対象に、親がどれくらい子どもをほめるかと、子どもの脳の構造(灰白質体積)の関係を調べた研究です。親のほめる頻度・姿勢が高いほど、左の後部島皮質の灰白質体積が有意に大きい傾向がありました。また、ほめる頻度が高いと子どもの誠実性・開放性という性格特性とも正の相関がみられました。脳の可塑性の観点から、頻繁なほめ言葉が脳の発達に関わる可能性が示唆されています。

要点

02 — Key points
  • 01親のほめる姿勢は左後部島皮質の灰白質体積と正の相関があった
  • 02ほめる頻度が高い子どもは誠実性・開放性スコアが高い傾向があった
  • 03後部島皮質は共感・感情調整・聴覚処理に関わるとされる領域
読むときの注意 / Limitations

横断研究(観察研究)のため因果関係は不明で、関連があることしか示せません。ほめ行動の評価は親の自己申告に基づいており、測定の精度に限界があります。サンプルが日本の学校の子どもに限られており、一般化に注意が必要です。

この研究の確からしさ

03 — Evidence
観察研究ある時点の関連を調べる研究。関連=原因とは限らない。

書誌情報

04 — Reference
研究デザイン
横断研究(MRIを用いた観察研究)
エビデンス強度
観察研究
掲載誌
PLoS ONE
発表年
2016
DOI
10.1371/journal.pone.0154220
出典
Europe PMC

この研究が関わる疑問

05 — Questions

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