産後のヘモグロビン値と完全母乳育児の開始との関係(日本のBFH)
A relationship between a level of hemoglobin after delivery and exclusive breastfeeding initiation at a baby friendly hospital in Japan
どんな研究?
01 — Summary東京の病院で出産した1532組の母子を対象に、産後のヘモグロビン(Hb)値と完全母乳育児の開始成功率の関係を調べた研究です。Hb値が低いほど(貧血が重いほど)、退院時および産後1か月時点での完全母乳育児の成功率が低い傾向がありました。重症貧血(Hb<9.0g/dL)では正常群(≥11.0g/dL)に比べて退院時の母乳育児成功オッズが約2倍低かったとされています。
要点
02 — Key points- 01産後の重症貧血(Hb<9.0g/dL)は退院時の完全母乳育児成功と有意に関連した(調整OR 2.15)
- 02Hb 9.0〜10.9g/dLの中等度貧血も産後1か月時点での母乳育児成功と関連
- 03妊娠前の低体重自体は母乳育児成功の有意なリスク因子ではなかった
横断的・後方視的な観察研究のため因果関係は言えません。単施設の結果であり、他の施設や地域への一般化には注意が必要です。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 後方視的横断研究
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- Environmental Health and Preventive Medicine
- 発表年
- 2017
- DOI
- 10.1186/s12199-017-0650-7
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related母親と乳児の血清カロテノイド濃度は乳児期アトピー性皮膚炎の発症と関連する
妊娠後期の母親の血清中のルテイン(カロテノイドの一種)濃度が低いと、子どもが1歳時にアトピー性皮膚炎(湿疹)を発症するリスクが高まる傾向がみられました。また、乳児自身のリコペン濃度も低いとリスクが高い傾向がありました。野菜や果物に多いカロテノイドの摂取が湿疹予防に関係する可能性を示す観察研究です。
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