母親と乳児の血清カロテノイド濃度は乳児期アトピー性皮膚炎の発症と関連する
Maternal and infant serum carotenoids are associated with infantile atopic dermatitis development
どんな研究?
01 — Summary妊娠後期の母親の血清中のルテイン(カロテノイドの一種)濃度が低いと、子どもが1歳時にアトピー性皮膚炎(湿疹)を発症するリスクが高まる傾向がみられました。また、乳児自身のリコペン濃度も低いとリスクが高い傾向がありました。野菜や果物に多いカロテノイドの摂取が湿疹予防に関係する可能性を示す観察研究です。
要点
02 — Key points- 01妊娠36週の母親血清ルテイン濃度が低いと1歳時のアトピー性皮膚炎リスクが高い(多変量解析で有意)
- 021歳時の乳児血清リコペン濃度が低いとアトピー性皮膚炎リスクが高い傾向
- 036か月時の湿疹の存在(OR 34.5)と黄色ブドウ球菌の皮膚保菌(OR 5.20)が最も強いリスク因子
観察研究であり、カロテノイドと湿疹の因果関係を示すものではない。サンプル数が限られている(レターのため詳細不明)。授乳中の母乳カロテノイドとの有意な関連は認められなかった。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 観察研究
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- Allergy
- 発表年
- 2023
- DOI
- 10.1111/all.15730
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related妊娠中の乳製品・カルシウム摂取と子どものむし歯
日本の315組の母子を対象に、妊娠中の乳製品・カルシウム摂取量と子ども(41〜50か月時点)のむし歯発生の関係を調べた研究です。妊娠中にチーズを多く食べた母親の子どもほど、むし歯になりにくい傾向がみられ、最高摂取量群では最低摂取量群に比べてむし歯リスクが約63%低くなっていました。乳製品全体・ヨーグルト・カルシウム摂取量についても同様の傾向がみられましたが、統計的な有意差はやや弱い水準でした。
S3ガイドライン:アレルギー予防(ドイツ2022年改訂版)
ドイツのS3ガイドライン(2022年改訂)では、286件の研究を系統的に検索・評価し、妊娠・授乳中の食事、乳児期の栄養介入に関するアレルギー予防推奨をまとめています。離乳食でのアレルゲン早期導入(特に卵・ピーナッツ)がアレルギー予防に最も有望とされ、加水分解乳や除去食による予防は推奨されなくなりました。授乳そのものは多くの健康上の利点があるため引き続き推奨されます。
分娩時の予防的抗菌薬と子どもの健康(観察研究のシステマティックレビュー・メタアナリシス)
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