妊娠中の携帯電話の過度な使用と出生体重の関連:日本環境と子どもの研究の補足調査
Association of excessive mobile phone use during pregnancy with birth weight: an adjunct study in Kumamoto of Japan Environment and Children's Study
どんな研究?
01 — Summary日本の妊婦461組を対象に、妊娠中の携帯電話の過度な使用と赤ちゃんの出生体重の関係を調べた研究です。携帯電話を過度に使用したグループでは、そうでないグループに比べて赤ちゃんの平均体重が低く、救急搬送の頻度も有意に高い傾向がみられました。妊娠中の携帯電話の使い過ぎが、低出生体重のリスク要因となる可能性が示唆されています。ただし関連の可能性であり、原因と結果の関係は確かめられていません。
要点
02 — Key points- 01過度な携帯電話使用グループは通常使用グループより平均出生体重が低かった
- 02過度使用グループは乳児の救急搬送率が有意に高かった
- 03日本の妊婦では携帯電話の過度な使用が多くみられた
観察研究であり、関連であって因果関係ではありません。サンプル数が461組と比較的小さく、携帯電話使用量の自己申告に依存しているため測定誤差の可能性があります。交絡因子のコントロールにも限界があります。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 観察研究(コホート付帯研究)
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- Environmental Health and Preventive Medicine
- 発表年
- 2017
- DOI
- 10.1186/s12199-017-0656-1
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related妊娠中の栄養補給が赤ちゃんの出生体重と生存に与える効果(ガンビアでの5年間のランダム化比較試験)
栄養が不足しがちな西アフリカ・ガンビアの妊婦を対象に、妊娠後期に高エネルギーの食べ物(ピーナッツのビスケット)を毎日とるグループと、出産後にとるグループにランダムに分けて比べた古典的な研究です。妊娠中に栄養を補給したグループでは、赤ちゃんの出生体重が増え、とくに食料の乏しい時期に効果が大きく、低出生体重や周産期の死亡も減りました。妊娠中の栄養が、赤ちゃんの育ちと生存に直接関わることを示した重要な研究です。
妊娠中の室内大気汚染・受動喫煙への曝露と出生アウトカムの関連:アフリカ出生コホート研究
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妊娠中の母親の睡眠時間と新生児の出生体重——JECSコホート研究(プレプリント)
日本のJECSコホートを用い、妊娠中のお母さんの睡眠時間が、低出生体重・小さめの赤ちゃん(SGA)・大きめの赤ちゃん(巨大児)と関係するかを調べた前向きコホート研究(プレプリント)です。妊娠中の睡眠時間が短いまたは長い場合に、出生体重への影響がみられる可能性が示されています。ただし、プレプリントのため、査読前の結果です。