妊娠中の母親の睡眠時間と新生児の出生体重——JECSコホート研究(プレプリント)
Maternal sleep duration and neonatal birth weight: The Japan Environment and Children's Study
どんな研究?
01 — Summary日本のJECSコホートを用い、妊娠中のお母さんの睡眠時間が、低出生体重・小さめの赤ちゃん(SGA)・大きめの赤ちゃん(巨大児)と関係するかを調べた前向きコホート研究(プレプリント)です。妊娠中の睡眠時間が短いまたは長い場合に、出生体重への影響がみられる可能性が示されています。ただし、プレプリントのため、査読前の結果です。
要点
02 — Key points- 01妊娠中の睡眠時間が短すぎる・長すぎる場合に出生体重への影響がみられる可能性がある
- 02日本の大規模コホート(JECS)を用いた前向き研究
- 03プレプリントのため、最終的な研究結果は査読を経た論文で確認が必要
プレプリントであり、査読を経た確定的な結果ではありません。睡眠時間はアンケートによる自己報告です。交絡因子の調整が行われていますが、観察研究の限界があります。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- コホート研究(前向き、プレプリント)
- エビデンス強度
- コホート研究
- 掲載誌
- Research Square
- 発表年
- 2020
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related妊娠中の栄養補給が赤ちゃんの出生体重と生存に与える効果(ガンビアでの5年間のランダム化比較試験)
栄養が不足しがちな西アフリカ・ガンビアの妊婦を対象に、妊娠後期に高エネルギーの食べ物(ピーナッツのビスケット)を毎日とるグループと、出産後にとるグループにランダムに分けて比べた古典的な研究です。妊娠中に栄養を補給したグループでは、赤ちゃんの出生体重が増え、とくに食料の乏しい時期に効果が大きく、低出生体重や周産期の死亡も減りました。妊娠中の栄養が、赤ちゃんの育ちと生存に直接関わることを示した重要な研究です。
妊娠中の喫煙が子どものBMIの推移に与える影響:出生体重別の多水準解析
甲州市(山梨県)で生まれた約2,000人の子どもを追跡したコホート研究で、妊娠中に喫煙した母親の子どもは、生まれた時は体重が軽い傾向がありましたが、3歳ごろから急速に体重が増え、非喫煙母親の子どもより重くなる傾向がみられました。この「逆転」は出生体重が低めの子どもでより顕著でした。
妊娠前・妊娠中の母親の睡眠と早産・乳児の睡眠・気質との関連——JECSコホート研究
日本のJECSコホート(10万人超)を用い、お母さんの妊娠前・妊娠中の睡眠が、早産リスクおよび生後1か月の赤ちゃんの睡眠・気質と関連するかを調べました。妊娠中の睡眠の問題は、早産リスクの上昇と生後1か月の乳児の睡眠の問題・気質の変化と関連する傾向がみられました。妊娠前の睡眠の関連は限定的でした。