妊娠前・妊娠中の母親の睡眠と早産・乳児の睡眠・気質との関連——JECSコホート研究
Association of maternal sleep before and during pregnancy with preterm birth and early infant sleep and temperament
どんな研究?
01 — Summary日本のJECSコホート(10万人超)を用い、お母さんの妊娠前・妊娠中の睡眠が、早産リスクおよび生後1か月の赤ちゃんの睡眠・気質と関連するかを調べました。妊娠中の睡眠の問題は、早産リスクの上昇と生後1か月の乳児の睡眠の問題・気質の変化と関連する傾向がみられました。妊娠前の睡眠の関連は限定的でした。
要点
02 — Key points- 01妊娠中の睡眠の問題は早産リスクの上昇と関連する傾向があった
- 02妊娠中の睡眠の問題は生後1か月の乳児の睡眠・気質の問題とも関連していた
- 03妊娠前の睡眠の関連は妊娠中ほど強くなかった
観察研究であり、因果関係は示されていません。睡眠の評価はアンケートに基づきます。妊娠中の体の変化や体調が睡眠に影響するため、睡眠の問題の一部は妊娠合併症の反映かもしれません。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- コホート研究(出生コホート)
- エビデンス強度
- コホート研究
- 掲載誌
- Scientific Reports
- 発表年
- 2020
- DOI
- 10.1038/s41598-020-68779-7
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related妊婦の睡眠特性と周産期合併症リスク:メンデルランダム化研究
遺伝的な手法(メンデルランダム化)を用いた解析により、妊娠中の睡眠の質が周産期の合併症に影響している可能性が示されました。眠れない(不眠)は早産と、睡眠時間は妊娠糖尿病と、ナルコレプシー(過眠症)は妊娠高血圧・子癇と因果関係がある可能性があります。
妊娠前・妊娠中の母親の睡眠と1歳児の睡眠・発達の問題との関連——JECSコホート研究
約10万人が登録されたJECSコホートを用い、お母さんの妊娠前・妊娠中の睡眠が、1歳の赤ちゃんの睡眠・発達に関係するかを調べました。妊娠中の睡眠に問題があったお母さんの子どもほど、1歳時に睡眠の問題を抱えやすい傾向がみられました。また、妊娠中の睡眠は妊娠後期のほうが早期より強く関連していました。妊娠前の睡眠との関連は限定的でした。
妊娠中の母親の睡眠時間と新生児の出生体重——JECSコホート研究(プレプリント)
日本のJECSコホートを用い、妊娠中のお母さんの睡眠時間が、低出生体重・小さめの赤ちゃん(SGA)・大きめの赤ちゃん(巨大児)と関係するかを調べた前向きコホート研究(プレプリント)です。妊娠中の睡眠時間が短いまたは長い場合に、出生体重への影響がみられる可能性が示されています。ただし、プレプリントのため、査読前の結果です。