日本の健康な乳幼児のビタミンD現状
Current Vitamin D Status in Healthy Japanese Infants and Young Children
どんな研究?
01 — Summary静岡・東京在住の0〜4歳の健康な日本人乳幼児290人のビタミンD(25OH-D)値を調べました。年齢によって血中ビタミンD値が大きく異なり、特に年少(0〜5か月)の乳児で低値が多い傾向がありました。詳細な結果は本文に示されており、日本の乳幼児でビタミンD不足が問題になり得ることが示唆されています。
要点
02 — Key points- 01日本の乳幼児290人を対象に血中ビタミンD(25OH-D)を測定した
- 02年齢層(0〜5か月、6〜15か月、16〜48か月)によりビタミンD値が異なる傾向があった
- 03日本の乳幼児でもビタミンD不足が一定割合で見られることが示唆された
静岡・東京という都市部の限定されたサンプルで一般化に限界がある。季節・日照時間など交絡因子の調整が不明。断面研究であり縦断的な変化は不明。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 横断的観察研究
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- PubMed
- 発表年
- 2018
- DOI
- 10.20407/fmj.2019-006
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related世帯収入・保護者の学歴と乳幼児のむし歯の関係:日本の環境と子どもの健康研究
日本の大規模コホート研究(6万8千人以上)で、世帯収入が低い家庭や保護者の学歴が低い家庭の子どもほど、4歳までにむし歯(う歯)になりやすい傾向があることが示されました。特に保護者の学歴が中学・高校レベルの場合、リスクが最も高くなりました。フッ素塗布や歯磨きなどの口腔ケア習慣は、その差の一部を説明しましたが、全体の影響は小さく(5%未満)、社会経済的格差そのものが大きな要因と考えられます。
生後4日間における新生児の血清ビタミンD(25(OH)D)の双方向性変化:縦断コホート研究
日本の健康な満期産児を対象に、入院中の生後4日間でビタミンD(25(OH)D)の血中濃度がどう変わるかを追った研究です。新生児期のビタミンD濃度は生後1〜4日の短期間に双方向に(上がることも下がることも)変化しており、母親のビタミンD濃度や採取時期が測定値に影響することが示されました。単一時点の測定だけでは新生児のビタミンD状態を正確に評価できない可能性があります。
前腕骨折の有無による子どものビタミンD状態の比較:症例対照研究
6歳未満の子どもを対象に、前腕骨折を起こした44人と骨折のない44人を比較し、ビタミンDの血中濃度との関係を調べました。骨折した子どもの72.7%でビタミンDが不足(20 ng/mL未満)しており、ビタミンDの低さが骨折リスクと関連していました。また、牛乳を1日2杯以上飲むこと、母乳育児、ビタミンDサプリの摂取が骨折に対して保護的に働いていました。一方、外遊び時間は骨折との有意な関係がありませんでした。