生後4日間における新生児の血清ビタミンD(25(OH)D)の双方向性変化:縦断コホート研究
Bidirectional changes in serum 25-hydroxyvitamin D in newborns during the first four days of life: A longitudinal cohort study
どんな研究?
01 — Summary日本の健康な満期産児を対象に、入院中の生後4日間でビタミンD(25(OH)D)の血中濃度がどう変わるかを追った研究です。新生児期のビタミンD濃度は生後1〜4日の短期間に双方向に(上がることも下がることも)変化しており、母親のビタミンD濃度や採取時期が測定値に影響することが示されました。単一時点の測定だけでは新生児のビタミンD状態を正確に評価できない可能性があります。
要点
02 — Key points- 01生後4日間で新生児のビタミンD濃度は個人によって上昇・下降両方向に変化した
- 02母親のビタミンD濃度と採取タイミングが新生児の測定値に影響した
- 03日本の健常新生児での縦断データで、ビタミンDスクリーニングの解釈に示唆がある
日本の単施設での研究であり、参加者数が限られています。光曝露がほぼなく、ビタミンD摂取量も少ない入院環境での測定のため、退院後の通常環境には直接当てはまらない可能性があります。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 縦断コホート研究
- エビデンス強度
- コホート研究
- 掲載誌
- Clinical Nutrition ESPEN
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.1016/j.clnesp.2026.04.001
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related乳児早期の週1回ビタミンD補充はビタミンD不足予防に有効か:2施設後方視的研究
日本の2施設で1か月齢の乳児555人を調査したところ、ビタミンDを補充しなかった群では89%がビタミンD不足でしたが、週1回1,000IU補充した群では不足率が20%に低下し、毎日240IU補充した群(26%)と同等の効果が得られました。過剰摂取の事例はありませんでした。日本にはビタミンD補充に関する全国ガイドラインがなく、本研究はビタミンK同様に週1回の投与が実用的な選択肢になりうることを示しています。
日本の健康な乳幼児のビタミンD現状
静岡・東京在住の0〜4歳の健康な日本人乳幼児290人のビタミンD(25OH-D)値を調べました。年齢によって血中ビタミンD値が大きく異なり、特に年少(0〜5か月)の乳児で低値が多い傾向がありました。詳細な結果は本文に示されており、日本の乳幼児でビタミンD不足が問題になり得ることが示唆されています。
乳児・幼児期の液体牛乳の摂取と身長の伸びとの関連:システマティックレビュー
生後6か月〜12歳の子どもを対象に、液体牛乳の摂取と身長・成長速度などの関連を調べた12件の研究(観察研究・介入研究)をまとめたシステマティックレビューです。大部分の研究で、牛乳を習慣的に飲む子どもで身長や成長速度が良好な傾向が報告されました。ただし、研究デザインや統計調整の違いにより結果にばらつきがあり、さらに厳密な研究が必要とされています。