好き嫌い(偏食)の子どもの成長と体つき(長期的に見た研究)
Growth and body composition in children who are picky eaters: a longitudinal view.
どんな研究?
01 — Summary好き嫌い(偏食、ピッキーイーティング)のある子どもの成長と体つきが、その後どうなるかを長期的に追って調べた研究です。偏食のある子どもの成長の経過は、全体としては心配のいらないものでした。ただし、一部の子はやせ気味になることがあり、早めに気づいて見守ることが大切だと示されました。
要点
02 — Key points- 01偏食のある子どもの成長を長期的に追った縦断研究
- 02成長の経過は全体としては安心できるものだった
- 03一部の子はやせ気味になることがある
- 04極端な場合は早めの見守り・対応が大切
観察研究で、偏食の定義や測り方は研究によって異なります。平均的には問題なくても、体重が増えない・減るなど心配な様子があれば医師に相談してください。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 縦断研究(コホート)
- エビデンス強度
- コホート研究
- 掲載誌
- European Journal of Clinical Nutrition
- 発表年
- 2018
- DOI
- 10.1038/s41430-018-0250-7
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related子どもの偏食を読み解く:一時的な時期か、隠れた健康問題か?
子どもの偏食について、これまでの研究をまとめて整理した総説です。偏食は2〜6歳ごろに多く、多くの子は成長とともに自然に落ち着き、悪い結果につながらないとしています。一方で、選り好みが強く長く続く一部の子は、栄養の偏りや成長への影響、心理的な負担が残ることがあり、早めに気づいて家庭での関わりや必要に応じた相談が大切だとまとめています。
妊娠初期・中期の母親のビタミンDと、生まれてから6歳までの子どもの成長の関連(中国のコホート研究)
中国の母子1,100組を追い、妊娠初期・中期の母親の血中ビタミンD濃度と、生まれてから6歳までの子どもの身長・体重の伸び方の関連を調べた研究です。母親のビタミンDが低い場合だけでなく高い場合にも、子どもの成長が不安定になりやすい傾向がみられ、関連は単純な右肩上がりではなく、ほどよい範囲があることが示唆されました。関連の出方は男女で異なりました。
植物中心の食事の家庭と雑食の家庭で、乳児の成長の経過を比べた研究
イスラエルの乳幼児健診のデータを使い、約120万人の赤ちゃんの身長・体重・頭囲の伸びを、家庭の食事(ヴィーガン・ベジタリアン・雑食)ごとに2歳まで追って比べた研究です。身長や成長の指標の差はどのグループでもごく小さく、低身長(発育の遅れ)の割合もほぼ同じでした。ただし生後まもない時期はヴィーガン家庭の赤ちゃんで体重が少なめの子がやや多く(オッズ比1.37)、この差は2歳までに見られなくなりました。著者らは、栄養環境の整った国では結果はおおむね安心できる内容だとしています。