円形精子細胞注入法(ROSI)で生まれた90人の赤ちゃんの発達:受精から2歳まで
Ninety babies born after round spermatid injection into oocytes: survey of their development from fertilization to 2 years of age
どんな研究?
01 — Summary高度不妊治療(円形精子細胞注入法・ROSI)によって生まれた90人の赤ちゃんの発達を自然妊娠の赤ちゃんと比較したところ、体重の増加や声・しぐさへの反応などの発達に明らかな差はみられなかったと報告されています。
要点
02 — Key points- 01ROSI(円形精子細胞注入)によって生まれた90人の2歳までの発達を調査
- 02体重増加や声・しぐさへの反応など主な発達指標で自然妊娠の赤ちゃんとの差はみられなかった
- 03対照群は自然妊娠の1,818人
単施設での観察研究で、フォローアップ期間が2歳までと短い。発達評価は母子手帳・保護者記録と小児科医確認によるもので、標準化された発達テストではない。対照群との背景の差が調整されているかは不明。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 比較観察研究
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- Fertility and Sterility
- 発表年
- 2018
- DOI
- 10.1016/j.fertnstert.2018.05.028
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related母親の不妊治療と子どもの神経発達との関連:東北メディカル・メガバンク出生コホート研究
日本の東北地方の出生コホート研究で、不妊治療(体外受精など)で生まれた子どもと自然妊娠の子どもの2〜3.5歳時点の神経発達を比較しました。不妊治療で生まれた子どもと自然妊娠の子どもとの間で、神経発達スコアに統計的に有意な差は観察されませんでした。
不妊治療で生まれた子どもの、生まれてから12歳までの成長(台湾の全国コホート)
体外受精(IVF)や人工授精(IUI)など不妊治療で生まれた子どもと、自然に妊娠した子どもの、生まれてから12歳までの身長・体重・BMIの伸びを比べた台湾の全国コホート研究です。全体では不妊治療群で体重・身長・BMIがやや低めでしたが、その差の多くは双子など多胎が多いことによるものでした。単胎どうしで比べると、ほとんどの差はなくなり、急な体重増加や肥満・やせのリスクにも差はみられませんでした。
体外受精(IVF)で生まれた子どもの、その後の健康と発達(日本の全国コホート)
日本で体外受精(IVF)によって生まれた子どもと、自然に妊娠して生まれた子どもの、9歳までの健康や発達を比べた全国的な研究です(2140人)。さまざまな要因を調整して比べたところ、入院・肥満・発達の節目(できるようになること)など、ほとんどの項目で両者にはっきりした差はありませんでした。日本では単一胚移植が広く勧められている背景があり、体外受精で生まれた子どもの長期的な経過はおおむね良好だと示しています。