一人歩き開始年齢と小学生の座りがち行動との関連:身体活動が媒介する
Association between age at onset of independent walking and objectively measured sedentary behavior is mediated by moderate-to-vigorous physical activity in primary school children
どんな研究?
01 — Summary小学生388人を調べたところ、一人歩きの始まりが遅かった子どもほど、小学生になってから座りがちな時間が長い傾向がみられました。この関係は、中〜高強度の身体活動(活発に体を動かす時間)が少ないことを通じて生じていました。早い時期に体を動かすことが、その後の活動的な生活に影響する可能性があります。
要点
02 — Key points- 01一人歩きの開始が遅いほど、小学生時代の座りがち時間が有意に長かった(β=0.15)
- 02この関連は中〜高強度身体活動の量を通じて部分的に媒介されていた
- 03加速度計による客観的な身体活動量測定を用いた研究
横断研究のため因果関係は示せない。一人歩きの開始月齢は親の回答による想起で、不正確な可能性がある。抄録の結果が途中で切れており、詳細は不明。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 横断研究
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- PLoS ONE
- 発表年
- 2018
- DOI
- 10.1371/journal.pone.0204030
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Relatedオーストラリアの子どもにおける運動行動パターンと肥満・生活の質との関連:横断・縦断研究
7〜11歳のオーストラリアの子ども約800人の身体活動パターンを加速度計で計測した研究です。活動量の多いグループは、活動が少なく座りがちなグループと比べて、体脂肪率が低く、生活の質も高い傾向がみられました。12か月後の追跡でも、活発なグループのほうが良好な状態を維持していました。
5〜10歳児の身体活動・体力・運動能力の関係:システマティックレビュー
2020〜2025年に発表された13件の観察研究(5〜10歳の子ども対象)をもとに、身体活動・体力・運動能力の3つの関係を整理しました。運動能力が高い子どもは身体活動量が多く体力も高い傾向があり、特に客観的指標で測定した研究でこの関連が明確でした。ただし研究の質や方法にばらつきがあり、エビデンスの確実性は「低〜中程度」と評価されています。
子どもの運動器機能不全(JMD)に関連する要因
日本の兵庫県で行われた出生コホート研究の一環として、8歳の子ども1217人を対象に、「運動器機能不全(JMD)」と関連する要因を調べました。片脚立ち・しゃがみ込み・腕の挙上・前屈の4つの動作検査で1つ以上ができない子の割合は36.0%に達しました。男児であること、肥満があることがJMDと関連しており、反対に日常的な身体活動はJMDが少ない傾向と関係していました。ただし、この研究は関連を示すものであり、原因と結果を直接証明するものではありません。