受動喫煙(まわりのたばこの煙)と、子どもの成長(システマティックレビュー)
The association between secondhand smoke exposure and growth outcomes of children: A systematic literature review.
どんな研究?
01 — Summary受動喫煙(自分は吸わないが、まわりのたばこの煙にさらされること)と、子どもの成長との関係を、多くの研究からまとめたシステマティックレビューです。受動喫煙は、子どもの成長への好ましくない影響と関連しうることが示されました。子どもや妊婦と同居する喫煙者が、煙の影響を知ることが重要だと指摘されています。
要点
02 — Key points- 01受動喫煙と子どもの成長の関係をまとめたシステマティックレビュー
- 02受動喫煙は子どもの成長への悪影響と関連しうる
- 03子ども・妊婦と同居する人の禁煙・分煙が重要
- 04家庭内の煙への配慮を促す知見
観察研究が中心で、受動喫煙が直接成長を妨げると断定はできません。家庭の経済状況や栄養など他の要因も関わります。曝露の測り方も研究によって異なります。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- システマティックレビュー
- エビデンス強度
- メタアナリシス
- 掲載誌
- Tobacco Induced Diseases
- 発表年
- 2020
- DOI
- 10.18332/tid/117958
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related人生最初の1000日にある子どもの肥満の危険因子:システマティックレビュー
妊娠前から赤ちゃんの時期(いわゆる「最初の1000日」)に、その後の子どもの肥満につながりやすい要因を、たくさんの研究をまとめて調べた分析です。約188万人分のデータから59個の候補が挙がり、そのうち23個が肥満と一貫して関連していました。特に強かったのは、妊娠前のお母さんの体重が重いことなどでした。
受動喫煙が原因となる子どもの中耳炎の世界的な負担(1990〜2021年の分析)
世界の病気の統計データ(GBD 2021)を使い、0〜14歳の子どもの中耳炎のうち、受動喫煙が関係していると見積もられる分の負担が、1990年から2021年でどう変わったかを調べた分析です。受動喫煙に関係する中耳炎による健康上の損失(障害とともに生きる年数など)は、この約30年で世界全体としては減る傾向でした。一方で、所得の低い・中くらいの地域や、中央アジア・北アフリカ/中東・オセアニアなどでは、いまも負担が比較的大きいと報告されています。
乳児・子ども・思春期のヴィーガン食と栄養状態(欧州小児消化器栄養学会の見解)
ヨーロッパの小児栄養の専門家グループ(ESPGHAN)が、子どものヴィーガン(完全菜食)について手順を決めて文献を集め直し、雑食の子と比べたときの成長・栄養・血液検査を整理したものです。約1500人のヴィーガンの子どもを含む研究を見たところ、身長やBMIの指標に雑食の子との大きな差は見られませんでした。一方で、ヴィーガンが子どもの成長を十分に支えられるかは今ある証拠だけでは結論できないとし、たんぱく質・オメガ3・カルシウム・鉄に気を配り、ビタミンB12などを必ず補うこと、成長と栄養状態を定期的に確認することをすすめています。