スマートフォンアプリを用いた乳児の成長速度の季節変動の評価
Evaluating the seasonality of growth in infants using a mobile phone application
どんな研究?
01 — Summary日本の育児アプリのデータを使って9409人の乳児の身長・体重の成長速度に季節差があるか調べました。その結果、身長の伸びには有意な季節差があり、夏に最も伸びやすく、冬に伸びにくい傾向が確認されました。この差は6か月児の平均的な成長速度の約13%に相当します。体重の増加には季節差は見られませんでした。
要点
02 — Key points- 01日本の乳児9409人のアプリデータで、身長の伸びが夏に有意に速く、冬に遅いことが確認された
- 02夏冬の差は6か月時点の平均的な成長速度の約13%に相当した
- 03体重増加には季節差は認められなかった
アプリを使う家庭は一般集団とは異なる可能性がある。測定は家庭での自己申告で精度に限界がある。観察研究であり、季節差の生物学的メカニズムは不明。因果関係は示されていない。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 縦断的観察研究(アプリデータ解析)
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- npj Digital Medicine
- 発表年
- 2020
- DOI
- 10.1038/s41746-020-00345-9
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related植物中心の食事の家庭と雑食の家庭で、乳児の成長の経過を比べた研究
イスラエルの乳幼児健診のデータを使い、約120万人の赤ちゃんの身長・体重・頭囲の伸びを、家庭の食事(ヴィーガン・ベジタリアン・雑食)ごとに2歳まで追って比べた研究です。身長や成長の指標の差はどのグループでもごく小さく、低身長(発育の遅れ)の割合もほぼ同じでした。ただし生後まもない時期はヴィーガン家庭の赤ちゃんで体重が少なめの子がやや多く(オッズ比1.37)、この差は2歳までに見られなくなりました。著者らは、栄養環境の整った国では結果はおおむね安心できる内容だとしています。
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