新型コロナによる休校期間中の乳幼児と保護者の睡眠・行動の変化——2019年データとの比較
Sleep and the General Behavior of Infants and Parents during the Closure of Schools as a Result of the COVID-19 Pandemic: Comparison with 2019 Data
どんな研究?
01 — Summary新型コロナウイルス感染拡大による休校・外出自粛期間(2020年3月)と、同時期の2019年のデータを比較した調査(乳幼児約300人)です。休校期間中は、乳幼児の就寝時刻が遅くなり、起床時刻も遅くなる傾向がみられました。一方で、睡眠時間全体が変わった保護者の行動パターンとともに、乳幼児の睡眠パターンも変化していました。親子ともに生活リズムが乱れやすいことが示されました。
要点
02 — Key points- 01コロナ休校期間中は、乳幼児の就寝時刻・起床時刻がともに遅くなる傾向があった
- 02保護者の行動変化(在宅勤務など)が乳幼児の睡眠パターンに影響した可能性がある
- 032019年と2020年の比較により、コロナ禍特有の変化が示された
横断的な比較研究であり、因果関係は示されていません。サンプル数が比較的小さく(295人vs 2017人)、選択バイアスの可能性があります。オンラインアンケートによる自己報告データです。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 横断的比較調査
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- Children
- 発表年
- 2021
- DOI
- 10.3390/children8020093
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Relatedソーシャル・ジェットラグと10代・若者のうつ・不安との関連:システマティックレビューとメタアナリシス
平日と休日で寝起きの時刻がずれる「ソーシャル・ジェットラグ」と、10代・若者の心の状態の関連を調べた14研究(約16万人)をまとめた解析です。ずれが大きいほど、うつや不安の症状がやや多い傾向が報告されました。とくにずれが2時間を超えると、うつの起こりやすさが高めでした。ただし元になった研究はある時点で測った観察研究が中心で、エビデンスの確かさはとても低いと評価されています。
子ども・思春期の睡眠と心の健康(メタアナリシス)
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韓国の全国代表パネル調査「Panel Study on Korean Children」を用い、8〜13歳の子ども5,855人の幸福感の変化を縦断的に調べた研究です。幸福感は年齢とともに低下し、2020年のコロナ禍の発生時にさらに大きく落ち込みました。睡眠時間・主観的健康感・友人数がプラスの予測因子で、母親のストレスがマイナスの予測因子でした。パンデミック後も幸福感は以前の水準に回復していませんでした。