手づかみ離乳は乳幼児期の肥満リスクに関係する?:システマティックレビュー
Baby-Led Weaning: What Role Does It Play in Obesity Risk during the First Years? A Systematic Review.
どんな研究?
01 — Summary手づかみ離乳(赤ちゃん主導の離乳食)が、ふつうのスプーン離乳と比べて子どもの体重の増え方や肥満のなりやすさに関係するかを、これまでの研究をまとめて調べたレビューです。8件の研究(ランダム化比較試験2件と観察研究6件、合計約2,900人)を集めましたが、手づかみ離乳のほうが体重の増え方がゆるやかだとする研究もあれば、はっきりしない研究もあり、結論はそろいませんでした。どの研究も偏りのリスクが中〜高く、現時点でどちらの方法がよいとは言えないとしています。
要点
02 — Key points- 018件の研究(RCT2件・観察研究6件、合計約2,900人)をまとめたシステマティックレビュー
- 02体重の増え方がゆるやかだとする研究もあれば、差がはっきりしない研究もあった
- 03結果が研究間でそろわず、肥満予防に有利かどうかは結論できない
- 04どの研究も偏りのリスクが中〜高かった
- 05どちらの離乳方法を勧めるかを決めるには、さらに研究が必要
まとめられた研究の多くは観察研究で、結果も研究間で食い違っており、確かなことは言えません。手づかみ離乳の定義が研究ごとに異なり、比較が難しい点もあります。観察研究では、手づかみ離乳を選ぶ家庭の特徴(教育・経済状況や母乳の習慣など)が結果に影響している可能性があり、方法そのものの効果とは言い切れません。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- システマティックレビュー
- エビデンス強度
- メタアナリシス
- 掲載誌
- Nutrients
- 発表年
- 2021
- DOI
- 10.3390/nu13031009
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related栄養の摂取と赤ちゃんの成長に関する最新の知見:手づかみ離乳とふつうの離乳を比べた総説
手づかみ離乳とふつうのスプーン離乳について、栄養の摂取量や赤ちゃんの成長を比べた2010年以降の19件の研究を整理した総説です。エネルギー(カロリー)の摂取量に差は見られませんでしたが、鉄や亜鉛などの栄養素の摂取は方法によってばらつきがありました。成長を調べた研究は少なく、結果もそろっていませんでした。手づかみ離乳の定義も研究ごとに異なり、共通の定義はまだありません。
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