親・養育者の食べさせ方と、子どもの成長・体格(システマティックレビュー)
Parental and Caregiver Feeding Practices and Growth, Size, and Body Composition Outcomes: A Systematic Review
どんな研究?
01 — Summary米国政府プロジェクトの一環として、親や養育者の食べさせ方(与え方)と、子どもの成長・体格との関係を調べたシステマティックレビューです。子どもの空腹・満腹のサインを読み取り、それに応じて授乳・食事を与える「応答的な食べさせ方」を母親に指導すると、2歳までの子どもの体重がほどよく保たれやすい、という中くらいの確かさの結論が示されました。
要点
02 — Key points- 01米国政府プロジェクトによるシステマティックレビュー
- 02「応答的な食べさせ方」の指導で、2歳までの体重がほどよく保たれやすい
- 03子どもの空腹・満腹のサインに応じて与えることが要点
- 04中くらいの確かさ(ランダム化比較試験にもとづく)
対象は主に2歳までの子どもで、効果の大きさには幅があります。家庭の状況や食文化によって当てはまり方は異なります。無理に食べさせない・残してもよい、といった姿勢が背景にあり、個別の心配は専門家に相談してください。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- システマティックレビュー
- エビデンス強度
- メタアナリシス
- 掲載誌
- USDA Nutrition Evidence Systematic Review
- 発表年
- 2019
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related手づかみ離乳は乳幼児期の肥満リスクに関係する?:システマティックレビュー
手づかみ離乳(赤ちゃん主導の離乳食)が、ふつうのスプーン離乳と比べて子どもの体重の増え方や肥満のなりやすさに関係するかを、これまでの研究をまとめて調べたレビューです。8件の研究(ランダム化比較試験2件と観察研究6件、合計約2,900人)を集めましたが、手づかみ離乳のほうが体重の増え方がゆるやかだとする研究もあれば、はっきりしない研究もあり、結論はそろいませんでした。どの研究も偏りのリスクが中〜高く、現時点でどちらの方法がよいとは言えないとしています。
加糖飲料と、子ども・大人の体重増加(システマティックレビュー・メタアナリシス)
砂糖入りの飲み物(加糖飲料)と体重増加の関係を、コホート研究とランダム化比較試験をまとめて調べた研究です。観察研究では、加糖飲料が多いほど子どもの体格(BMI)が増える関連がみられました。さらに、加糖飲料を減らすランダム化比較試験では、子どもの体重の増えが抑えられ、とくに加糖飲料を別の飲み物に置き換えた場合や、太りぎみの子どもで効果がはっきりしていました。
妊娠初期・中期の母親のビタミンDと、生まれてから6歳までの子どもの成長の関連(中国のコホート研究)
中国の母子1,100組を追い、妊娠初期・中期の母親の血中ビタミンD濃度と、生まれてから6歳までの子どもの身長・体重の伸び方の関連を調べた研究です。母親のビタミンDが低い場合だけでなく高い場合にも、子どもの成長が不安定になりやすい傾向がみられ、関連は単純な右肩上がりではなく、ほどよい範囲があることが示唆されました。関連の出方は男女で異なりました。