逆境的小児期体験(低収入・仲間からの孤立を含む)と日本の思春期の肥満との関連:A-CHILD研究
Association of Adverse Childhood Experiences Including Low Household Income and Peer Isolation With Obesity Among Japanese Adolescents: Results From A-CHILD Study
どんな研究?
01 — Summary日本の思春期の子ども(9〜14歳)約6,946人を対象にした研究で、ひとり親家庭や低所得世帯の子どもは肥満になりやすい傾向があることが示されました。一方、逆境体験の数(虐待・ネグレクトなど)の累積は肥満とは有意な関連が見られませんでした。家庭の社会経済的な状況が子どもの体重に影響する可能性があります。
要点
02 — Key points- 01ひとり親家庭の子どもと低所得世帯の子どもは、肥満との有意な関連が見られた
- 02逆境体験の種類(虐待・ネグレクトなど)の累積数自体は肥満とは有意に関連しなかった
- 03仲間からの孤立(ピアアイソレーション)は今回の分析では肥満と有意な関連を示さなかった
横断研究のため、逆境体験と肥満の因果関係は不明です。仲間からの孤立は子ども自身の回答、他の逆境体験は養育者の回答に基づいており、バイアスが生じる可能性があります。また、学校での測定値を用いているため、測定時期の差異もあります。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 横断研究
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- Frontiers in Public Health
- 発表年
- 2022
- DOI
- 10.3389/fpubh.2022.754765
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related幼少期から思春期の精神的健康は18歳時の過体重・体組成を予測する
子ども・思春期の精神的健康の問題(特に外在化障害:攻撃的行動や多動など)が、18歳時の肥満・体脂肪と関係するかを調べたコホート研究です。6〜11歳での外在化障害を持つ女児は、18歳時に体脂肪量・BMI・過体重リスクが有意に高い傾向が見られました。男女とも外在化障害で体脂肪量が増える傾向があり、精神的健康のモニタリングが肥満予防に重要かもしれません。
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東アジアにおける知的障害児の過体重・肥満に関する観察研究のスコーピングレビュー
中国・韓国・台湾・香港・日本での知的障害児の肥満に関する観察研究13件をまとめたスコーピングレビューです。知的障害を持つ子どもは通常発達の子どもよりも過体重・肥満になりやすく、台湾のダウン症研究では過体重または肥満の割合が83%に達していました。身体活動の少なさ・長時間の座位行動・甘いものや飲料の摂取・親の健康状態が関連要因として示されました。