東アジアにおける知的障害児の過体重・肥満に関する観察研究のスコーピングレビュー
A scoping review of observation studies of overweight/obese children with intellectual disabilities in East Asian countries: China, Korea, Taiwan, Hong Kong and Japan
どんな研究?
01 — Summary中国・韓国・台湾・香港・日本での知的障害児の肥満に関する観察研究13件をまとめたスコーピングレビューです。知的障害を持つ子どもは通常発達の子どもよりも過体重・肥満になりやすく、台湾のダウン症研究では過体重または肥満の割合が83%に達していました。身体活動の少なさ・長時間の座位行動・甘いものや飲料の摂取・親の健康状態が関連要因として示されました。
要点
02 — Key points- 01知的障害児は通常発達の子どもより肥満リスクが高く、肥満率は国・疾患によって20〜83%と幅がある
- 02身体活動の少なさ・長時間座位・甘い食品や飲料の摂取が肥満と関連
- 03性別による差は研究間で一致しておらず(中国では男子、韓国では女子が多い)、さらなる研究が必要
スコーピングレビューであり、含まれた研究のデザインや測定方法が異なるため、結果の統合や比較に限界がある。モンゴルのデータは存在せず、地域的な偏りがある。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- スコーピングレビュー
- エビデンス強度
- メタアナリシス
- 掲載誌
- Proceedings of The Nutrition Society
- 発表年
- 2025
- DOI
- 10.1017/s0029665125101146
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related子どもと青少年における活発な外遊びと健康の関連:アンブレラレビュー
6つのシステマティックレビューを統合したアンブレラレビューで、子ども・青少年を対象とした研究では、活発な外遊びが身体的健康・社会的健康・精神的健康のいずれとも好ましい方向で関連していました。特に精神的健康については全年齢で71%の研究が肯定的な関連を示しており、外遊びが子どもの多面的な健康に役立つ可能性が示唆されています。ただし、因果関係についての証拠は部分的にとどまります。
帝王切開が子どもの健康と発達に与える影響:日本全国コホート研究
日本の2114人の全国コホートデータを分析したところ、帝王切開で生まれた子どもと経腟分娩で生まれた子どもの間で、9歳までの入院率・肥満・発達の節目に有意な差はみられませんでした。医療適応に基づく帝王切開は、子どもの長期的な健康や発達に大きな悪影響を与えない可能性が示唆されます。
幼少期から思春期の精神的健康は18歳時の過体重・体組成を予測する
子ども・思春期の精神的健康の問題(特に外在化障害:攻撃的行動や多動など)が、18歳時の肥満・体脂肪と関係するかを調べたコホート研究です。6〜11歳での外在化障害を持つ女児は、18歳時に体脂肪量・BMI・過体重リスクが有意に高い傾向が見られました。男女とも外在化障害で体脂肪量が増える傾向があり、精神的健康のモニタリングが肥満予防に重要かもしれません。