食物アレルギー予防のための乳児栄養:実践的アプローチ
A pragmatic approach to infant feeding for food allergy prevention
どんな研究?
01 — Summary離乳食でアレルゲン食品(ピーナッツや卵など)を早期に導入することが、食物アレルギー予防において最も有望な戦略とされており、世界各国のガイドラインは「除去」から「積極的な導入」へとシフトしています。ただし、オーストラリアではガイドライン改訂後にアレルゲン導入率が上昇したにもかかわらず、食物アレルギーの有病率は大幅には減少しておらず、追加の予防策が必要とされています。離乳開始前の早期窓口(ビタミンD補充や保湿剤など)を対象とした研究が進行中です。
要点
02 — Key points- 01世界のガイドラインは、アレルゲン除去から早期積極的導入へ転換している
- 02オーストラリアでのガイドライン改訂後、アレルゲン導入率は上昇したが食物アレルギーの有病率の大幅な減少は確認されなかった
- 03離乳食開始前に免疫応答を調整する介入(ビタミンD、保湿剤など)を調べるRCTが進行中
これは総説・解説論文であり、独自の臨床データはない。ガイドラインの実装効果に関するエビデンスはまだ限られており、知識のギャップが多く残る。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 解説・総説
- エビデンス強度
- 総説・その他
- 掲載誌
- Pediatric Allergy and Immunology
- 発表年
- 2022
- DOI
- 10.1111/pai.13849
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — RelatedS3ガイドライン:アレルギー予防(ドイツ2022年改訂版)
ドイツのS3ガイドライン(2022年改訂)では、286件の研究を系統的に検索・評価し、妊娠・授乳中の食事、乳児期の栄養介入に関するアレルギー予防推奨をまとめています。離乳食でのアレルゲン早期導入(特に卵・ピーナッツ)がアレルギー予防に最も有望とされ、加水分解乳や除去食による予防は推奨されなくなりました。授乳そのものは多くの健康上の利点があるため引き続き推奨されます。
EAACIガイドライン:乳幼児の食物アレルギー発症予防(2020年改訂版)
欧州アレルギー・臨床免疫学会(EAACI)が11か国の専門家チームと系統的なエビデンス評価(GRADE法)に基づいて作成した食物アレルギー予防ガイドラインです。ピーナッツや卵を離乳食開始時(4〜6か月)から積極的に与えることがアレルギー予防に推奨されています。一方、加水分解乳・除去食・プロバイオティクス・プレバイオティクスについては予防効果が確立していないとされています。
食物アレルギー予防のための離乳食の開始時期:システマティックレビューの概観
離乳食の開始時期と食物アレルギー・アレルギー感作の関係を調べた複数のシステマティックレビューを統合したオーバービューです。アレルゲン食品(卵・ピーナッツなど)の早期(4〜6か月ごろ)導入は特定のアレルギー予防に有効とされますが、全般的なアレルギー感作への影響については証拠の確実性が低く、一般化には限界があります。