妊娠中のお母さんのカフェイン摂取と胎児への影響(レビュー)
Maternal Caffeine Consumption and Its Impact on the Fetus: A Review.
どんな研究?
01 — Summary妊娠中のカフェイン摂取が胎児の発育にどう関わるかについて、これまでの臨床研究を整理したレビューです。カフェインは胎児の呼吸様運動や心拍を一時的に速める一方、摂取量によっては発育の遅れや低出生体重との関連が報告されています。妊娠期間の長さや妊娠高血圧との明確な関連は見られなかったとする一方、子宮の収縮を強めて流産につながる可能性も指摘されています。生まれつきの異常との関係はまだはっきりしていません。
要点
02 — Key points- 01妊娠中のカフェインと胎児の発育に関する臨床研究をまとめたレビュー
- 02カフェインは胎児の呼吸様運動や心拍を一時的に速める
- 03摂取量によっては発育の遅れ・低出生体重との関連が報告されている
- 04妊娠期間の長さや妊娠高血圧との明確な関連は見られなかった
- 05生まれつきの異常との関係ははっきりせず、さらなる研究が必要
個々の研究を統計的にまとめ直したものではなく、著者が文献を選んで解説したレビューのため、結論には書き手の判断が入ります。元になった人の研究の多くは観察研究で、関連であって因果関係ではありません。摂取量は自己申告が多く、誤差があります。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 総説(ナラティブレビュー)
- エビデンス強度
- 総説・その他
- 掲載誌
- Cureus
- 発表年
- 2023
- DOI
- 10.7759/cureus.48266
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related妊娠中のお母さんのカフェイン摂取が胎児に及ぼす影響(レビュー)
妊娠中のカフェイン摂取と、好ましくない妊娠・出産の結果との関係について、これまでの症例対照研究・コホート研究・ランダム化試験・メタアナリシスを幅広く読み込んで整理したレビューです。カフェインは胎盤を通って胎児にも届き、摂取量が多いほど、流産・死産・低出生体重・小さく生まれる赤ちゃん(SGA)との関連が報告されています。こうした関連は、1日200mgという一般的な上限の目安よりも少ない量でも見られる場合があるとしています。
妊娠とカフェインの代謝:母体と胎児の健康への影響をめぐる最新の整理(レビュー)
妊娠中のカフェイン摂取が、妊娠の経過や胎児の発育、生まれた後の子どもの健康にどう関わるかを、これまでの研究をまとめて整理したレビューです。最近のコホート研究やメタアナリシスでは、ほどほどの量であれば妊娠糖尿病や妊娠高血圧などとの明確な関連は見られない一方、摂取量が多い場合には早産や低出生体重との関連が一部の集団で報告されています。ただし、カフェインの量の測り方や研究の方法にばらつきがあり、影響の大きさや意味合いはまだはっきりしないとしています。
妊娠前後のカフェイン摂取と、好ましくない出産の結果(nuMoM2bコホート)
アメリカで初めて出産する妊婦さん約7,300人を対象に、妊娠の直前から初期にかけてのカフェイン摂取量と、出産時の好ましくない結果(早産、小さく生まれる赤ちゃん、妊娠高血圧、流死産など)との関係を調べた大規模なコホート研究です。1日200mg以上のカフェインをとっていたグループでも、年齢や生活習慣などの条件をそろえて比べると、これらの結果が増える明確な関連は見られませんでした。50mgずつ増やして調べても、リスクが上がる傾向ははっきりしませんでした。