ランダム化比較試験

妊娠中の少量カルシウム補給に関する2つのランダム化試験

Two Randomized Trials of Low-Dose Calcium Supplementation in Pregnancy.

どんな研究?

01 — Summary

WHOは食事からのカルシウムが少ない地域の妊婦に、妊娠高血圧腎症(妊娠中に血圧が上がり臓器に負担がかかる状態)の予防のため1日1500〜2000mgのカルシウム補給をすすめています。ただ服用量が多く飲みづらいため、インドとタンザニアで合わせて約2万人の初産の妊婦を対象に、1日500mgが1500mgに劣らないかを比べました。妊娠高血圧腎症の起こりやすさは両国とも少量と多量でほぼ同じで、少量でも劣らないという結果でした。早産については、インドでは少量でも劣りませんでしたが、タンザニアでは判定の基準を超えました。

要点

02 — Key points
  • 01食事のカルシウムが少ない地域の妊婦約2万人を対象にした大規模なランダム化試験。
  • 02妊娠高血圧腎症の発生率は1日500mgと1500mgでほぼ同じだった。
  • 03早産はインドでは少量が多量に劣らなかったが、タンザニアでは劣らないとは言えなかった。
  • 04飲みやすい少量でも、多量に近い予防効果が期待できる可能性を示す。
読むときの注意 / Limitations

対象は食事からのカルシウム摂取が少ない国の初産婦で、日本のように比較的カルシウムが取れる集団や経産婦にそのまま当てはまるとは限りません。少量と多量を比べた試験であり、カルシウムを全く取らない場合との直接比較ではありません。早産の結果は国によって異なりました。

この研究の確からしさ

03 — Evidence
ランダム化比較試験参加者を無作為に分けて比較する、信頼性の高い試験。

書誌情報

04 — Reference
研究デザイン
ランダム化比較試験(2試験)
エビデンス強度
ランダム化比較試験
掲載誌
The New England journal of medicine
発表年
2024
DOI
10.1056/nejmoa2307212
出典
Europe PMC

この研究が関わる疑問

05 — Questions

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