早産児の修正2歳時のASQスクリーニングと5.5歳時の神経発達:EPIPAGE-2コホート研究
Neurodevelopment at age 5.5 years according to Ages & Stages Questionnaire at 2 years' corrected age in children born preterm: the EPIPAGE-2 cohort study
どんな研究?
01 — Summaryフランスで2,504人の早産児(24〜34週)を追跡した研究です。修正2歳時の発達スクリーニング(ASQ)で問題があった子は、5.5歳時に中等度〜重度の障害を持つ確率が約2.5倍高い傾向がありました。ただし、ASQだけでなく在胎週数、重篤な新生児疾患、母親の教育レベルも5.5歳の発達と強く関係していました。
要点
02 — Key points- 01修正2歳時のASQスクリーニング陽性は、5.5歳時の発達障害リスクが2.5倍(調整オッズ比)高かった
- 02スクリーニング陰性でも、男児・在胎不適正(SGA)では発達障害のリスクが高かった
- 03母親の教育レベルが両グループともに5.5歳の発達と強く関連していた
早産児に限定した研究であり、足の所見のみでなく複数の要因を考慮する必要がある。ASQは親の回答による間接的な評価であり、過小または過大評価の可能性がある。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 人口ベースコホート研究
- エビデンス強度
- コホート研究
- 掲載誌
- Archives of Disease in Childhood Fetal & Neonatal
- 発表年
- 2024
- DOI
- 10.1136/archdischild-2023-325928
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related低・中所得国における早産児の長期神経発達アウトカム有病率:72,974人のメタアナリシス
低・中所得国12か国の47データセット(72,974人の早産児)をまとめたメタアナリシスで、何らかの神経発達障害の推定有病率は16%、脳性麻痺は5%でした。発達遅延(各領域)の有病率は8〜13%であり、在胎週数と出生体重が低いほど有病率が高くなりました。
早産児における出生後の甲状腺刺激ホルモンの変化と神経発達
在胎32週以下で生まれた早産児222人を対象に、出生後の甲状腺刺激ホルモン(TSH)の推移と2歳時点の神経発達との関係を調べました。TSHが持続的に低い、または退院時に向けて低下した群では、神経発達の障害リスクが明らかに低い傾向がありました。一方、TSHが持続的に高かったり上昇したりした早産児では、脳のネットワーク(前帯状回・前頭葉)の発達に違いが見られました。
新生児の血糖値の指標と2歳時の神経発達アウトカム
低血糖リスクのある新生児(後期早産児・正期産児)を含む3つのコホートを用いた研究で、新生児期の血糖値のどの指標(最低値・平均値・変動性など)が神経発達の遅れと最も関連するかを調べました。全体として、より詳細な血糖の変動指標も含めた複数の測定方法を比較した結果、特定の指標が2歳時の発達アウトカムを最もよく説明するかはまだ明確でないことが示されました。