低・中所得国における早産児の長期神経発達アウトカム有病率:72,974人のメタアナリシス
The prevalence of long-term neurodevelopmental outcomes in preterm-born children in low- and middle-income countries: a systematic review and meta-analysis of developmental outcomes in 72 974 preterm-born children.
どんな研究?
01 — Summary低・中所得国12か国の47データセット(72,974人の早産児)をまとめたメタアナリシスで、何らかの神経発達障害の推定有病率は16%、脳性麻痺は5%でした。発達遅延(各領域)の有病率は8〜13%であり、在胎週数と出生体重が低いほど有病率が高くなりました。
要点
02 — Key points- 01早産児の神経発達障害全体の有病率は16%(脳性麻痺は5%)と推定された
- 02各発達領域の発達遅延は8〜13%の有病率だった
- 03在胎週数・出生体重が低いほど有害なアウトカムの有病率が高かった
低・中所得国のデータが中心で対象国に偏りがある(12か国のみ)。各研究の発達評価方法が異なり、研究間の異質性が高い(I²=30〜60%)。出版バイアスの可能性がある。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- システマティックレビュー・メタアナリシス
- エビデンス強度
- メタアナリシス
- 掲載誌
- Journal of Global Health
- 発表年
- 2025
- DOI
- 10.7189/jogh.15.04106
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related早産児の修正2歳時のASQスクリーニングと5.5歳時の神経発達:EPIPAGE-2コホート研究
フランスで2,504人の早産児(24〜34週)を追跡した研究です。修正2歳時の発達スクリーニング(ASQ)で問題があった子は、5.5歳時に中等度〜重度の障害を持つ確率が約2.5倍高い傾向がありました。ただし、ASQだけでなく在胎週数、重篤な新生児疾患、母親の教育レベルも5.5歳の発達と強く関係していました。
日本の超低出生体重児の神経発達転帰:NICUフォローアップの重要性
日本の新生児研究ネットワーク(NRNJ)のデータベースを用いて、出生体重1,500g以下の超低出生体重児(VLBW児)約40,000名の3歳時の転帰を分析した研究。脳性麻痺が7.1%、認知スコア低下(DQ<70)が15.9%にみられ、神経発達障害(NDI)全体では19.1%の乳児に確認された。フォローアップが不完全な場合、転帰の過小評価につながることも示されている。
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早産児に医療用カフェインを投与した9件の研究(7,041件の評価)を統合したメタアナリシスです。カフェイン投与は運動発達スコアと認知発達スコアを有意に改善し、脳性麻痺のリスクを35%低下させる可能性が示されました。一方、言語発達への有意な効果は認められませんでした。