妊娠前の食物繊維摂取量と早産の関連:エコチル調査
Association between Preconception Dietary Fiber Intake and Preterm Birth: The Japan Environment and Children's Study.
どんな研究?
01 — Summaryエコチル調査の85,116件の妊娠データを用いて、妊娠前の食物繊維摂取量と早産リスクの関連を調べました。食物繊維の摂取量が多いグループ(Q3〜Q5)では、最低摂取グループ(Q1)と比べて34週未満の早産リスクが22〜32%低い傾向がありました。ただし37週未満の早産全体では有意な差は見られず、関連は非常に早い時期の早産に限定される可能性があります。
要点
02 — Key points- 01妊娠前の食物繊維摂取量が多い女性ほど、34週未満の早産リスクが低い傾向があった
- 0237週未満の早産全体では有意な関連は見られなかった
- 03妊娠前からの食物繊維の摂取が早産予防に役立つ可能性があるが、観察研究であり因果関係ではない
観察研究であり、関連であって因果関係ではありません。食物繊維摂取量は食物摂取頻度調査票による自己申告です。食物繊維の種類(水溶性・不溶性)を区別していない点も限界です。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 前向きコホート研究
- エビデンス強度
- コホート研究
- 掲載誌
- Nutrients
- 発表年
- 2024
- DOI
- 10.3390/nu16050713
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related食物繊維補充が妊娠糖尿病リスクと早産を腸内細菌叢の改善を通じて抑制する:無作為化比較試験
妊娠糖尿病(GDM)リスクが高い妊婦98人に5週間の食物繊維サプリを試したランダム化比較試験では、サプリを摂ったグループで食後血糖の改善と妊娠中の体重増加の減少が観察されました。特に注目されるのは、繊維グループでは早産が1件もなかったのに対し、対照グループでは12%に早産がみられた点です。腸内細菌ビフィズス菌の増加が関連していると考えられています。ただし小規模な単施設試験のため、大規模な検証が必要です。
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