睡眠時間と近視(きんし)の関係:システマティックレビュー
Systematic Review of Sleep Duration and Development of Myopia.
どんな研究?
01 — Summary睡眠時間と近視(遠くが見えにくくなること)との関係について、これまでの研究をまとめて評価した研究です。睡眠は生活で変えられる要因のため、近視との関係がわかれば予防に役立つ可能性があります。ただし研究によって結果が分かれており、はっきりした結論は出ていません。
要点
02 — Key points- 01睡眠時間と近視の関係を調べた研究をまとめた
- 02睡眠は生活で変えられる要因として注目されている
- 03研究によって結果が分かれ、結論ははっきりしていない
まとめの元になった研究は方法や対象がさまざまで、結果が一致していません。睡眠が近視を直接左右するとは言えず、屋外で過ごす時間や勉強・画面の時間など多くの要因が関わります。子どもだけでなく大人を含む研究も混ざっています。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- システマティックレビュー
- エビデンス強度
- メタアナリシス
- 掲載誌
- Cureus
- 発表年
- 2024
- DOI
- 10.7759/cureus.56216
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related幼児期の睡眠・生活リズムのずれと、学童期の近視との関係(馬鞍山出生コホート)
4〜6歳の睡眠時間や生活リズムのずれ(平日と休日の睡眠時間帯の差=ソーシャル・ジェットラグ)と、7歳ごろの近視との関係を、1561人の子どもで調べました。4歳の時点で1時間以上の生活リズムのずれがある子は、学童期に近視になりやすい傾向が見られました。
位置的斜頭にヘルメット治療は効果がある? システマティックレビューと治療指針の提案
向きぐせなどでできる頭の形のゆがみ(位置的斜頭)に対するさまざまな治療法の効果を、これまでの研究をまとめて評価したシステマティックレビューです。ヘルメット治療は、中等度〜重度の赤ちゃんで初期の頭の形の改善を早める傾向が見られましたが、自然経過や向きを変えるなどの方法と比べて、長期的にはっきり優れているとは示されませんでした。治療法による差は時間とともに小さくなる、と報告しています。
おくるみが赤ちゃんの睡眠と覚醒に与える影響:システマティックレビューと記述的統合
1歳までの健康な赤ちゃんを対象に、おくるみ(スワドリング)が睡眠に与える影響を調べた研究をまとめたレビューです。条件を満たした6件の研究をまとめたところ、おくるみをすると静かな眠りの時間が長くなり、まだおくるみに慣れていない赤ちゃんでは眠りの状態が変わる回数(浅い眠りと深い眠りの行き来)が減る傾向がみられました。一方で、目が覚めにくくなることは、これまでおくるみをしていなかった赤ちゃんでは乳幼児突然死のリスクを高めうると注意を促しています。