幼児期の睡眠・生活リズムのずれと、学童期の近視との関係(馬鞍山出生コホート)
Sleep Duration, Sleep Habits, and Social Jetlag From 4 to 6 years Their Impacts on Myopia Among School-Aged Children: The Ma'anshan Birth Cohort Study.
どんな研究?
01 — Summary4〜6歳の睡眠時間や生活リズムのずれ(平日と休日の睡眠時間帯の差=ソーシャル・ジェットラグ)と、7歳ごろの近視との関係を、1561人の子どもで調べました。4歳の時点で1時間以上の生活リズムのずれがある子は、学童期に近視になりやすい傾向が見られました。
要点
02 — Key points- 01幼児期の生活リズムのずれが、学童期の近視と関連する傾向
- 02平日と休日の睡眠時間帯の差(ソーシャル・ジェットラグ)に注目
- 034歳から7歳まで追跡したコホート研究
観察研究のため、生活リズムのずれが直接近視を起こすとは言えません。近視は屋外時間や近くを見る作業、遺伝など多くの要因で決まります。睡眠は保護者の回答にもとづき、対象は中国の集団です。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 前向きコホート研究
- エビデンス強度
- コホート研究
- 掲載誌
- Nature and Science of Sleep
- 発表年
- 2025
- DOI
- 10.2147/nss.s500191
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related子ども・思春期の睡眠と心の健康(メタアナリシス)
子どもから思春期にかけての睡眠と心の健康の関係を、104件の研究(約32.6万人)を統合して調べたメタアナリシスです。睡眠が十分でないほど心の健康が悪い、という関連が見られました。特に、本人が感じる睡眠の質や、寝る時刻の規則性が、睡眠時間そのものよりも心の健康と強く関わっていました。
33か国の幼児の運動・座っている時間・睡眠(プール解析)
世界33か国の3〜4歳の子ども約7千人のデータを集めて、運動・画面(スクリーン)の時間・睡眠について、WHO(世界保健機関)の目安を満たしている子どもの割合を調べた研究です。3つすべての目安(運動は1日合計3時間以上・画面は1時間以下・睡眠は10〜13時間)を満たしていたのは14.3%にとどまりました。多くの幼児が、推奨される生活リズムを満たせていない現状が示されました。
睡眠時間と近視(きんし)の関係:システマティックレビュー
睡眠時間と近視(遠くが見えにくくなること)との関係について、これまでの研究をまとめて評価した研究です。睡眠は生活で変えられる要因のため、近視との関係がわかれば予防に役立つ可能性があります。ただし研究によって結果が分かれており、はっきりした結論は出ていません。