早期集団保育は子どもの発達に好影響:環境省「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」より
Group childcare has a positive impact on child development from the Japan Environment and Children's Study.
どんな研究?
01 — Summaryエコチル調査のデータを使い、早期に集団保育(保育所・託児所など)を経験した子ども(13,674人)と、そうでない子ども(26,220人)の3歳時点の発達を比べた研究です。6か月時点では両群に差はありませんでしたが、3歳時点では集団保育群の方がコミュニケーション・運動・問題解決・社会性のすべての領域でASQ-3カットオフ以下の割合が有意に少なく、発達上の困難が少ない傾向が見られました。特にコミュニケーションと社会性でその差は顕著でした。
要点
02 — Key points- 01早期の集団保育(保育所など)は、3歳時点の子どもの発達(特にコミュニケーション・社会性)によい傾向がある
- 026か月時点ではまだ保育による発達の差はなく、3歳になると差が明確になった
- 03日本の大規模コホート(約4万人)に基づいた結果であり、日本の状況への参考になる
観察研究であり、保育を選んだ家庭と選ばなかった家庭では背景特性が異なる可能性がある(交絡因子の影響)。無作為割り付けではないため、保育そのものの因果効果を断定することはできない。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 前向きコホート研究
- エビデンス強度
- コホート研究
- 掲載誌
- Scientific reports
- 発表年
- 2024
- DOI
- 10.1038/s41598-024-81343-9
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related家庭で犬を飼うことと、幼い子どもの発達の関係(日本のエコチル調査)
日本の大規模調査「エコチル調査」の約7万9千人を対象に、家庭で犬を飼っていることと、3歳時点の子どもの発達との関係を調べた研究です。犬を飼ったことがある家庭の子どもは、コミュニケーション・体を使う運動・問題解決・人とのかかわりといった面で、発達の遅れがみられる割合がやや低い傾向がありました。ペットとのふれあいが、子どもの育ちによい影響をもつ可能性を示しています。
スポーツへの参加は、子ども・思春期の心と社会性によい影響があるか(システマティックレビュー)
スポーツ(ルールや目標のある、組織だった運動)への参加が、子どもや思春期の子の心の健康や社会性にどう影響するかを、多くの研究からまとめたシステマティックレビューです。スポーツは、体を動かすだけでなく、考える力や仲間との関わりの機会も伴うため、心理面・社会面によい影響をもたらしうると整理されました。
保育園でのリズム・体を動かす遊びのプログラム:社会性と行動の発達への効果(ランダム化比較試験)
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