コホート研究

韓国の乳幼児における母乳育児の動向と関連要因(2007〜2021年):全国規模研究

Trends and determinants in breastfeeding among Korean infants (2007-2021): a nationwide study using the National Health Screening Program for Infants and Children.

どんな研究?

01 — Summary

韓国の全国データを使った研究で、母乳育児率は2007〜2021年に大幅に低下していることがわかりました。4〜6か月での母乳育児率は2007年の45.6%から2020年の15.4%へと減少し、人工ミルクが増えています。低出生体重・早産・多胎・農村居住・低収入の家庭の赤ちゃんでは母乳育児が少ない傾向がありました。

要点

02 — Key points
  • 014〜6か月での母乳育児率が2007年の45.6%から2020年の15.4%に大幅低下
  • 02低出生体重・早産・多胎の赤ちゃんは母乳育児の割合が低い(調整オッズ比0.6〜0.7台)
  • 03農村居住・低収入の家庭でも母乳育児率が低く、支援格差が示された
読むときの注意 / Limitations

後ろ向きコホート研究で、母乳育児情報は医療記録から取得しており自己申告の精度に依存する。母乳育児の質(完全か部分かなど)の詳細は限られる。観察研究であり因果関係は不明。

この研究の確からしさ

03 — Evidence
コホート研究多くの人を追跡する観察研究。因果関係の証明は限定的。

書誌情報

04 — Reference
研究デザイン
後ろ向きコホート研究
エビデンス強度
コホート研究
掲載誌
Clinical and Experimental Pediatrics
発表年
2025
DOI
10.3345/cep.2025.00857
出典
Europe PMC

この研究が関わる疑問

05 — Questions

関連する研究

06 — Related
2026 · システマティックレビュー・メタアナリシスメタアナリシス

早産・低出生体重児の在宅ケアを支援する介入:親・家族・養育者へのシステマティックレビューとメタアナリシス

早産や低出生体重で生まれた赤ちゃんを自宅でケアする親・家族を支援する介入の効果を、47件の研究をまとめて調べました。支援プログラムは乳児の死亡率の改善、母乳育児の促進、赤ちゃんの認知発達の向上、そして親のストレス・うつの軽減につながる可能性が示されました。ただし、多くの研究でエビデンスの確実性は低〜非常に低い水準でした。

2026 · システマティックレビュー・メタアナリシス(RCTのまとめ)メタアナリシス

遠隔授乳サポートが授乳率と新生児の健康に与える効果:システマティックレビューとメタアナリシス

電話・テキスト・アプリなどを使った遠隔授乳サポートの効果を、8,389人を対象とした30件のRCTをまとめて分析した研究です。遠隔サポートを受けた場合、3か月・6か月時点での完全母乳率がそれぞれ1.17倍・1.57倍に高まる傾向があり、乳児の体重増加も有意に良好でした。特に経済的に恵まれない地域でより大きな効果が見られました。

2013 · 横断調査研究観察研究

乳児期早期の発達を促す要因:早産・低出生体重児と正期産児の比較(日本)

広島県の4か月健診を受けた乳児318組(うち早産・低出生体重31組、正期産287組)を対象にした日本の調査です。早産・低出生体重児は育児不安が高く、発達・運動スコアが低い傾向がありました。正期産児では、完全母乳の赤ちゃんは混合・人工栄養の赤ちゃんより言語理解スコアが高く、お母さんの育児不安が高いほど複数の発達領域で低スコアと関連していました。