家庭内の受動喫煙と低出生体重の関連:サハラ以南アフリカの研究
Association between household second-hand smoke and low birth weight in sub-Saharan Africa
どんな研究?
01 — Summaryサハラ以南アフリカの10か国のデータを分析した結果、家庭内で受動喫煙にさらされた妊婦から生まれた赤ちゃんは低出生体重(2500g未満)のリスクが高い傾向がありました。喫煙者が家にいない環境を作ることが、赤ちゃんの出生体重の改善につながる可能性があります。
要点
02 — Key points- 01家庭内受動喫煙は低出生体重リスクの上昇と有意に関連
- 02サハラ以南アフリカ10か国の人口動態・健康調査(DHS)データを使用
- 03能動喫煙だけでなく受動喫煙の影響が示された
観察研究であり因果関係は証明できない。サハラ以南アフリカのデータであり、日本への直接の一般化は難しい。受動喫煙量の測定が自己申告に基づく。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 横断研究(DHSデータ)
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- PLoS ONE
- 発表年
- 2025
- DOI
- 10.1371/journal.pone.0322555
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related妊娠中の尿中コチニン濃度は乳児のBMI推移を予測する:89,617組の母子を対象とした研究
妊娠中の喫煙(能動・受動を問わず)にさらされた乳児は、生後6〜36か月にかけてBMIが上昇する傾向があることが、日本の大規模コホート研究で示されました。尿中のコチニン(ニコチンの代謝産物)濃度が高いほど、その後のBMI上昇が大きくなる量反応関係が確認されました。一方、喫煙に関するアンケートだけでは有意な関連は見られず、客観的な生体指標の重要性が示されています。
妊娠中の能動・受動喫煙と出産結果:九州沖縄母子保健研究
日本人妊婦1565人を対象に、妊娠中の喫煙(能動喫煙・受動喫煙)と低出生体重や早産などとの関係を調べました。能動喫煙は出生体重を有意に低下させる一方、受動喫煙の影響については検討されましたが、日本では妊娠中の能動・受動喫煙の影響を両方調べた研究として貴重です。
妊娠中の大気汚染・猛暑への曝露と子どものアウトカムの関連を緩和する公衆衛生介入:システマティックレビュー
妊娠中の大気汚染や猛暑への曝露は早産・低出生体重・神経発達への悪影響と関連することが知られていますが、緑地環境・栄養・母乳育児などの介入でその影響を和らげられるかを調べたシステマティックレビューです。21件の研究を分析した結果、緑地(公園・自然)への居住は早産リスクをわずかに下げる可能性を示す一定の根拠がありましたが、他の介入(栄養・母乳育児など)はそれぞれ単一研究のみで証拠は予備的なものに留まりました。