出生直後・早期の肌と肌のふれあい(スキン・トゥ・スキン)は母子によい
Immediate or early skin-to-skin contact for mothers and their healthy newborn infants
どんな研究?
01 — Summary69件のランダム化比較試験(7,290組)をまとめたコクランレビューによると、出生直後に赤ちゃんをお母さんの胸の上に直接置く「スキン・トゥ・スキン(SSC)」は、通常の新生児ケアと比べて完全母乳育児率を高め(出産後1か月まで:RR 1.36)、赤ちゃんの体温・血糖値も改善させる傾向が示されました。母子双方にとって出産直後のSSCは推奨に値するとしています。
要点
02 — Key points- 01SSCにより退院〜1か月の完全母乳率が約36%高い傾向(RR 1.36, 95%CI: 1.19–1.56、中程度の確実性)
- 02SSC後の乳児の腋窩体温と血糖値に改善効果あり(中程度の確実性)
- 03母体の胎盤娩出時間や出血量への影響は現時点で不確実(エビデンスが乏しい)
試験間の異質性が大きく(I²最大95%)、SSCの定義や対照条件が各研究で異なる。低所得国でのエビデンスは限られる。新生児集中治療を必要とした乳児は除外されている。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- システマティックレビュー・メタアナリシス(RCT)
- エビデンス強度
- メタアナリシス
- 掲載誌
- Cochrane Database of Systematic Reviews
- 発表年
- 2025
- DOI
- 10.1002/14651858.cd003519.pub5
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related早産・低出生体重児の在宅ケアを支援する介入:親・家族・養育者へのシステマティックレビューとメタアナリシス
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生後6か月間の完全母乳育児が熱性けいれんに与える効果:システマティックレビューとメタアナリシス
13件の研究をまとめたメタアナリシスで、生後6か月間の完全母乳育児を行った子どもは熱性けいれんのリスクが有意に低い傾向が示されました。完全母乳育児ではオッズ比0.65(95%信頼区間0.50〜0.85)と約35%リスクが低く、部分母乳育児でも低下傾向がみられました。ただし、このメタアナリシスに使われた研究は6件と少なく、さらなる研究が必要です。
早産児の母乳育児と神経発達のアウトカム:システマティックレビューとメタアナリシス
早産で生まれた赤ちゃんを対象に、母乳育児がその後の神経発達とどう関わるかを調べた研究をまとめたものです。16件(うちランダム化比較試験は1件、残りはコホート研究)を解析した結果、母乳をあげた群は、まったくあげなかった群に比べて、長期的な認知の得点が高い傾向や、発達の遅れのリスクが低い傾向がみられました。一方で、運動の発達への影響ははっきりせず、また母乳と母乳ドナーミルクのどちらが優れているかも明確ではありませんでした。