妊娠後期のビタミンCと、赤ちゃんの社会性との関係(中国の出生コホート)
Threshold Effects of Maternal Vitamin C in Late Pregnancy on Infant Social Competence: A Nonlinear Dose-Response Analysis in a Birth Cohort.
どんな研究?
01 — Summary妊娠後期のお母さんの血液中のビタミンCの濃度と、生後6か月の赤ちゃんの社会性(人とのやりとりの力)との関係を、442組の親子で調べました。ビタミンCの濃度が高いほど社会性の発達がよい関連が見られ、ある一定の濃度までの範囲で特に関係が強い可能性が示されました。
要点
02 — Key points- 01妊娠後期のビタミンCの濃度と、生後6か月の社会性の発達の関連を検討
- 02一定の濃度までは関係が強く、その後はゆるやかになる可能性
- 03ビタミンA・Eとも正の関連が見られた
観察研究で対象は442組と少なく、ビタミンCが直接社会性を高めるとは言えません。発達の評価は生後6か月時点のもので、その後も同じとは限りません。対象は中国北部の集団で、栄養状態の異なる日本にそのまま当てはまるとは限りません。サプリの自己判断での増量は勧められません。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 前向きコホート研究
- エビデンス強度
- コホート研究
- 掲載誌
- Food Science & Nutrition
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.1002/fsn3.71289
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related妊娠糖尿病と、子どもの発達との関係(馬鞍山出生コホート)
妊娠中に血糖が高くなる妊娠糖尿病(GDM)と、子どもの発達との関係を、1438組の親子で調べました。妊娠糖尿病のお母さんから生まれた子どもは、生後6か月や1歳半のときに、手先の細かい運動の発達がやや遅れやすい関連が見られました。
妊娠中の軽度の甲状腺機能低下の治療と、子どもの発達(ランダム化比較試験)
妊娠中に軽度の甲状腺機能の低下(潜在性甲状腺機能低下症・低サイロキシン血症)が見つかった女性を、甲状腺ホルモン薬で治療するグループと偽薬のグループにランダムに分け、子どもの発達を5歳まで追った研究です。どちらのグループでも、子どものIQに差はありませんでした。妊娠中の軽度の甲状腺の問題を治療しても、子どもの発達は改善しないことを示しています。
妊娠中の食物繊維の摂取と、5歳児の行動・社会性との関係(九州・沖縄の母子コホート)
日本の九州・沖縄の母子コホート研究で、妊娠中のお母さんの食物繊維の摂取量と、5歳になった子どもの行動・社会性との関係を約1200組の親子で調べました。食物繊維をよく摂っていたお母さんの子どもは、落ち着きのなさ(多動傾向)が少なく、思いやりのある行動が低くなりにくい傾向が見られました。一方で、感情面や友だち関係、素行の問題とははっきりした関係は見られませんでした。