妊娠中の軽度の甲状腺機能低下の治療と、子どもの発達(ランダム化比較試験)
Treatment of Subclinical Hypothyroidism or Hypothyroxinemia in Pregnancy
どんな研究?
01 — Summary妊娠中に軽度の甲状腺機能の低下(潜在性甲状腺機能低下症・低サイロキシン血症)が見つかった女性を、甲状腺ホルモン薬で治療するグループと偽薬のグループにランダムに分け、子どもの発達を5歳まで追った研究です。どちらのグループでも、子どものIQに差はありませんでした。妊娠中の軽度の甲状腺の問題を治療しても、子どもの発達は改善しないことを示しています。
要点
02 — Key points- 01妊娠中の軽度の甲状腺機能低下を対象にしたランダム化比較試験
- 02治療するグループと偽薬グループを比較し、子を5歳まで追跡
- 03子どものIQに差はなかった
- 04他の神経・行動の指標や妊娠の経過にも差はなかった
軽度の甲状腺機能の異常に対する治療の研究で、明らかな甲状腺機能低下症の治療を否定するものではありません。甲状腺の異常が疑われる場合は自己判断せず主治医に相談してください。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- ランダム化比較試験
- エビデンス強度
- ランダム化比較試験
- 掲載誌
- New England Journal of Medicine
- 発表年
- 2017
- DOI
- 10.1056/nejmoa1606205
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related妊娠中の甲状腺の検査・治療と、子どもの知能(大規模ランダム化比較試験)
妊娠中に母親の甲状腺ホルモンを調べ、異常があれば治療(甲状腺ホルモン薬)することが、子どもの知能(IQ)を高めるかを、約2万2千人を対象に調べた大規模なランダム化比較試験です。検査・治療を行ったグループと行わなかったグループで、3歳の子どものIQに差はありませんでした(99.2 対 100.0)。妊娠中の軽度の甲状腺の問題を見つけて治療しても、子どものIQは改善しないことを示しています。
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