出産の間隔と周産期死亡のリスク:インドネシアの横断研究
Birth intervals and the risk of perinatal mortality in Indonesia: findings from a cross-sectional study.
どんな研究?
01 — Summaryインドネシアの全国調査データ(女性約1万7千人)を用いて、出産の間隔と周産期(出産前後)の赤ちゃんの死亡との関連を調べた横断研究です。前の出産から12か月未満で次を妊娠した場合や、逆に60か月以上空いた場合は、24〜35か月の場合と比べて周産期死亡の割合が高めでした。母体年齢が高いことや妊婦健診を受けていないことも、リスクの高さと関連していました。
要点
02 — Key points- 01前の出産から12か月未満の短い間隔は、24〜35か月と比べて周産期死亡の確率が約4倍高かった
- 0260か月以上の長い間隔も約3倍高く、間隔は短すぎても長すぎてもリスクが上がる傾向
- 03母体年齢が高いほど、また妊婦健診を受けていないほどリスクが高めだった
- 04適切な出産間隔をとることと妊娠後の家族計画の支援が大切だと示唆している
一時点の状況を調べた横断研究であり、出産間隔が死亡を直接引き起こすことを示すものではありません(関連であって因果ではない)。インドネシアの調査であり、家庭の経済状況や医療へのアクセスなど他の要因も結果に影響している可能性があります。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 横断研究
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- BMJ open
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.1136/bmjopen-2025-100978
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related短い・長い妊娠間隔が新生児の経過に及ぼす影響:複数の分類による後ろ向きコホート分析
前回の出産から次の妊娠までの間隔(妊娠間隔)が、新生児の経過とどう関連するかを調べた後ろ向きコホート研究です(単胎の妊娠1194件)。母体年齢などを調整すると、間隔が24か月以上の場合は早産が起こりにくい傾向がみられました。一方、6〜11か月の短い間隔や60か月以上の長い間隔では、新生児集中治療室(NICU)に入る割合が高めでした。
妊娠と妊娠の間隔(出産の間隔)と、早産(システマティックレビュー・メタアナリシス)
前の出産から次の妊娠までの間隔(妊娠間隔)と、早産との関係を、多くの研究からまとめたシステマティックレビュー・メタアナリシスです。妊娠間隔が24〜29か月のときに早産のリスクが下がることが示され、家族計画や医療の目安になりうると整理されました。間隔が短すぎる場合は早産のリスクが上がる傾向です。
食料価格の上昇は、低・中所得国の子どもの栄養状態や死亡とどう関係するか(システマティックレビュー)
食料の値上がりが、低・中所得国の子どもの栄養状態や死亡とどう関係するかを調べた18件の研究(多くは繰り返し横断調査やパネル調査)をまとめたレビューです。18件中16件で、食料価格が高いほど低身長(スタンティング)ややせ、低出生体重などの悪い栄養状態が増える関連が報告されました。栄養のとれる食べ物を買えるかどうかが、子どもの発育に関わることを示唆しています。