観察研究

心理的虐待とネグレクトが青少年の感情制御・認知機能に与える影響:逆境の次元モデルからの検討

Understanding the developmental impact of psychological maltreatment through the lens of the dimensional model of adversity and psychopathology.

どんな研究?

01 — Summary

スイスの中学生1,207人を対象に、心理的虐待(暴言・脅しなど)と心理的ネグレクト(養育の欠如)が青少年の発達にどう影響するかを調べました。その結果、心理的虐待は感情のコントロールの乱れと強く関連していた一方、心理的ネグレクトは作業記憶への有意な影響は確認されませんでした。虐待の種類によって心理的な影響の経路が異なる可能性があり、感情制御の問題は心理的虐待のリスク指標として重要と考えられます。

要点

02 — Key points
  • 01心理的虐待は青少年の感情制御の乱れと強く関連していた(β=0.45)
  • 02心理的ネグレクトは作業記憶に有意な影響は示さなかった
  • 03虐待の種類(暴言・脅し vs. 無関心)で発達への影響経路が異なる可能性がある
読むときの注意 / Limitations

横断的な自己報告データが中心のため、因果関係の確認はできない。スイスの中学生のみを対象としており、他の文化・地域への一般化には注意が必要。

この研究の確からしさ

03 — Evidence
観察研究ある時点の関連を調べる研究。関連=原因とは限らない。

書誌情報

04 — Reference
研究デザイン
横断研究(多水準回帰分析)
エビデンス強度
観察研究
掲載誌
European journal of psychotraumatology
発表年
2026
DOI
10.1080/20008066.2026.2616980
出典
Europe PMC

この研究が関わる疑問

05 — Questions

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