子どもの日焼け対策に関する保護者の知識・意識・実践
Knowledge, attitudes, and practices of parents regarding children's sun protection.
どんな研究?
01 — Summary中国・北京で、子どもの日焼け対策について保護者477人に尋ねた調査です。衣類などの物理的な対策を好む人が57%で、子どもの2割が過去に日焼け(やけど)を経験していました。保護者の知識や意識は対策の実践と関係しており、特に意識(前向きな態度)が実践に強く結びついていました。一方で、知識はおおむね不足し、対策の実践も十分とはいえない結果でした。
要点
02 — Key points- 01中国・北京の保護者477人(約75%が母親)へのアンケート調査
- 02衣類などで日差しを防ぐ物理的な対策を好む保護者が約57%だった
- 03子どもの約2割が過去に日焼け(やけど)を経験していた
- 04保護者の知識と前向きな意識が、実際の日焼け対策につながっていた
- 05全体としては知識が不足し、対策の実践も十分ではなかった
ある一時点で1つの病院の利用者に尋ねた横断調査で、北京という一地域が対象です。回答は保護者の申告にもとづきます。知識や意識と実践との関連を見たもので、因果関係を示すものではありません。日本の家庭にそのまま当てはまるとは限りません。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 横断研究(アンケート調査)
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- Scientific Reports
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.1038/s41598-026-40202-5
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related小児がんを経験した後の日焼け対策と皮膚がん検診:スイスの小児がん経験者調査より
小児がんを経験した人は、治療の影響で皮膚がんになりやすくなることがあります。スイスで子どもから大人まで約3,500人に、日焼け対策ややけど(日焼け)の有無を尋ねました。ふだんから日焼け対策をしている割合は子どもで89%と高かったものの、昨夏に日焼け(やけど)をした子どもも23%いました。日焼け対策をしていても日焼け自体は起こりやすく、近年生まれの人ほど対策が少なく日焼けが多い傾向もみられました。
日本の子どもの日焼け対策と光線過敏:富山の追加調査(子どもの環境と健康に関する全国調査・JECS)
日本の小学2年生の母親約1,700人に、子どもの日焼け対策を尋ねた調査です。長時間の外出時に日焼け止めを「いつも・ときどき」使う子どもは67.5%、屋外プールで何らかの対策をとる子どもは73.2%でした。対策のとり方は、子どもの性別や肌のタイプ、日に当たった後の肌の症状、家庭の経済状況や保護者の学歴・年齢などと関係していました。子どもは大人の最大3倍の日差しを浴びるとされ、対策の実態を地域でとらえた研究です。
子どもと若者における緑地と近視の関係:システマティックレビューとメタアナリシス
子どもや若者の身のまわりにある緑地(公園や植物の多い環境)と近視の関係を調べた研究を集めて、まとめて分析したものです。6〜22歳の延べ約220万人を対象とした11件の研究を整理し、6件を統合して解析しました。多くの研究で、緑地が多い環境ほど近視になる人が少ない傾向が見られ、特に学校の敷地内や周囲500メートルほどの緑地が関連していました。