日本の子どもの日焼け対策と光線過敏:富山の追加調査(子どもの環境と健康に関する全国調査・JECS)
Sun Protection Behaviours and Photosensitivity in Japanese Children: Toyama Adjunct Study of Japan Environment and Children's Study (JECS).
どんな研究?
01 — Summary日本の小学2年生の母親約1,700人に、子どもの日焼け対策を尋ねた調査です。長時間の外出時に日焼け止めを「いつも・ときどき」使う子どもは67.5%、屋外プールで何らかの対策をとる子どもは73.2%でした。対策のとり方は、子どもの性別や肌のタイプ、日に当たった後の肌の症状、家庭の経済状況や保護者の学歴・年齢などと関係していました。子どもは大人の最大3倍の日差しを浴びるとされ、対策の実態を地域でとらえた研究です。
要点
02 — Key points- 01日本の小学2年生の母親約1,700人へのアンケート調査
- 02長時間の外出時に日焼け止めを使う子どもは約3分の2、プールでは約4分の3が何らかの対策をしていた
- 03対策のとり方は子どもの肌のタイプや家庭の背景(収入・学歴・親の年齢)と関係していた
- 04日に当たった後に肌の症状が出る子どもが5.9%いた一方、診断のついた光線過敏は0.5%と少なかった
- 05子どもは大人より多くの日差しを浴びやすいと指摘されている
ある一時点で母親に尋ねた横断調査で、富山県の一地域が中心です。日焼け対策をしていることと将来の健康との関係(因果)を示すものではなく、関連を見たものです。回答は母親の記憶や申告にもとづくため、実際とずれる可能性があります。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 横断研究(アンケート調査)
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- Acta Dermato-Venereologica
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.2340/actadv.v106.adv-2026-0397
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related子どもの日焼け対策に関する保護者の知識・意識・実践
中国・北京で、子どもの日焼け対策について保護者477人に尋ねた調査です。衣類などの物理的な対策を好む人が57%で、子どもの2割が過去に日焼け(やけど)を経験していました。保護者の知識や意識は対策の実践と関係しており、特に意識(前向きな態度)が実践に強く結びついていました。一方で、知識はおおむね不足し、対策の実践も十分とはいえない結果でした。
小児がんを経験した後の日焼け対策と皮膚がん検診:スイスの小児がん経験者調査より
小児がんを経験した人は、治療の影響で皮膚がんになりやすくなることがあります。スイスで子どもから大人まで約3,500人に、日焼け対策ややけど(日焼け)の有無を尋ねました。ふだんから日焼け対策をしている割合は子どもで89%と高かったものの、昨夏に日焼け(やけど)をした子どもも23%いました。日焼け対策をしていても日焼け自体は起こりやすく、近年生まれの人ほど対策が少なく日焼けが多い傾向もみられました。
子どもと若者における緑地と近視の関係:システマティックレビューとメタアナリシス
子どもや若者の身のまわりにある緑地(公園や植物の多い環境)と近視の関係を調べた研究を集めて、まとめて分析したものです。6〜22歳の延べ約220万人を対象とした11件の研究を整理し、6件を統合して解析しました。多くの研究で、緑地が多い環境ほど近視になる人が少ない傾向が見られ、特に学校の敷地内や周囲500メートルほどの緑地が関連していました。