早期乳児期の腸内細菌叢と自閉スペクトラム症発症との関連:MARBLESコホート研究
Mixed Evidence for Impact of Early Infant Gut Microbiome and Later Development of Autism Spectrum Disorder in the MARBLES Prospective Cohort Study
どんな研究?
01 — Summary自閉症のリスクが高い家族の子ども(ASDの兄弟がいる)を追跡したMARBLESコホートで、生後0〜7か月の便サンプルから腸内細菌叢を解析し、36か月時点のASD診断との関連を調べました。全体的に菌の多様性(α・β多様性)や特定の菌の量に有意差はなく、ASDリスクと腸内細菌叢の関連は混在した結果でした。補正前ではVeillonellaやFlavonifractorの減少がASD発症と関連しましたが、多重比較補正後は有意ではありませんでした。
要点
02 — Key points- 01乳児期の腸内細菌叢の多様性はASD・非定型発達・定型発達の間で有意差はなかった
- 02一部の菌(Veillonella、Flavonifractor)の差がみられたが多重比較補正後は有意ではない
- 03結果は混在しており、腸内細菌叢がASD発症の予測因子かどうかは現時点では確定できない
ASDリスクが高い特定家族の子どもを対象としており一般集団への適用は限定的。サンプルサイズが小さく、多重比較補正後に有意な結果が残らなかった。腸内細菌叢とASDの因果の方向性は不明。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 前向きコホート研究
- エビデンス強度
- コホート研究
- 掲載誌
- Autism Research
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.1002/aur.70207
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related乳児期の腸内細菌叢と自閉スペクトラム症(ASD)の後の診断との関連を探る
ASDリスクの高い乳児を追跡するMARBLES研究の一部として、乳児期の腸内細菌叢の変化がASD診断と関係するかを調べたパイロット的検討です。生後早期の腸内細菌の構成パターンとその後のASD診断との関連が探索されましたが、この抄録は要旨・予備的報告の段階であり、結論は限定的です。
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